ダンスオブヴァンパイア、東京千秋楽(11.30)を観に行ってまいりました!いや、観に行くことができました。
中旬から忙しくなってきて下旬...やはり千秋楽に行くことに決めました。
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5日ソワレ、10日マチネと観まして、たしか11月21日か22日にチケットをとったはずだったのですが(それは外れたのか;因みに、シュトットガルドバレエと日程がかぶっていましたが、ダンス・オヴ・ヴァンパイアを選んでました、そのくらい11月はこの演目を観ようと思っていたからです。キャスティングをみてから。)
中盤中日公演をみられておられず、しかも久々の千秋楽!(博多座 フットルース以来かも)

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この版で一度DVD 実況CDを出してもらえないものでしょうか。切実です。
千秋楽のクオリティはすべてが凄かったです、オケの音も、この作品がもつ音楽のすばらしさも再認識しました。
重要なことから箇条書きしていきたいと思います。私が観たものすべてを...

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1幕 曖昧になりそうなので、プログラムの曲名を付して書いていきます

・冒頭 「ガーリック」(knoblauch)の曲のダンサー3名さんが飛ばしてます、ザ・カブキ(ベジャール)の高橋竜太さんや氷室友さんが披露するようなブレイク含むダンス、身体能力高いダンサーさん
・阿知波さんのレベッカ、今回の前半では出雲綾さん(例のMAHOROBAの天照をやているもと専科さん)で、こちらはちょっとシャガールを仕切っていそうなおかみさんタイプです。
出雲さんのほうに慣れすぎていたからかも。数巡年連れ添った感が、シャガールが森で発見されるあたりから伝わる。
・美海ちゃん、序盤より痩せて雪組時代に少し近づいたような、そして千秋楽なので心配していましたが喉が強くなりました、音の始末も丁寧で...
クコールさん!すっかり幕間で人気者になってますが、私も好きです。しかしクコールという存在自体を考えるとき、中世から近代のはじめにおけるドイツや中欧の人や病気への偏見、無知などをかんがえると、あらためてクコールとは?と思います。最後が悲しい...
・さあ、もはや3度目になると、まってました(1号)になる石川禅氏のアブロンシウス教授、歌もマイムも演技も快調です、たぶんこの演目で禅さんファンになったかた多数;でしょう!)娘とも5日ソワレ以降話してましたもの。
・今日のアレフは初めての良知さんです。公演終盤ともなってファルセットの高音はちょっとつらそうでしたが、ダンス、ストゥニュ連続などが綺麗。舞羽さんともあってました。平方さんのほうが歌、小芝井やこなれた感じは良知さんという感じでしょうか。これは次もダブルでみたいです。平方さんの舞台は、なんと強行軍の1月ダンスオブヴァンパイアをぬっての、明治座年末公演でもお会いできる予定。
(影サラのダンサーさん、アクロバティックは振り付けお疲れさまでした)

・3回もみていると、お城(クロロック伯爵)のごくの村が、「♫ガーリック」をうたっているまだ文盲かもしれない、迷信深さと信心深さの違いのような、中世から近代へのもやもたとした状態、夜におびえ、狼が出没する黒い森の傍の至近の村なのではないかと。
そうすると、クコールさんは、物資(ろうそく)を、シャガールの居酒屋・宿屋に朝とりにいったり、城へサラをいざなう先導者だったり、メッセンジャーなのですね、言葉は話しませんが。
せむし男クコールは、昼と夜の間、人間と教授とアレフ助手(平方元基・楽日は良知さん)の間にいることにいるとりなしの役目と象徴です。彼の個人的なデータ、生まれは・・・せむしという病気のせいで村から排除されて森と伯爵の城の中間に居住していたのか。クコールは伯爵は下男としていますが、血を吸いません。
当時のドイツやトランシルヴァニアで、どのような状態だったのか、調べてみたいところでした。

・クコール劇場、公式の5にヘルベルトやその後のアレフが出ていたので「今回はなにはともあれ、クコール劇場を幕間に観る!」というへんな意気込みでいきました。そして観れました(笑)

ぜひ帝劇版でも梅芸版でもDVD出してほしいです。切実です、両方買います...

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・思い出したら追記しますけれども、そろそそヘルベルト登場シーンに!!
赤いコスチュームは、上口ヘルベルトだから御衣裳部さんがデザインされたのだと思っております、赤いグラスィーズ(なぜか英語)も似合ってます!歓声をあげたくなるのをこらえていると、良知アレフに、その眼鏡をはずして・・・・ゆっくりとかけてあげます。(どうやらもうこのあたりでアレフは上口ヘルにロック☆彡オンなんでしょうか)しかし息子に対しうる平静さ、冷血さ、過去語りでソロでうたわれる伯爵(山口氏)の感じからすると、「息子 跡取り」というような自己保存的な執着が感じられず、永遠に生き永遠におわらない、書物にも満たされず、不死者たちとして理性を保つことや、回想シーンでの、なぜ私の腕の中で少女が死んだのか、といった(この少女はヘルベルトの母か妃なのか、あるいは単純に最初のヴァンパイア化のむかしがたりなのか)ヘルベルトの父上へのまなざしを追っていますと、そんなことも思っている近頃。

一幕のアブロンシウス教授(石川禅)さんのソロ、重唱は圧巻。最初の日程でみたときより素晴らしかったし、いい歌や歌唱についてはオケも演奏がうまくなるような相乗効果みたいな響きを感じました。
公演前半は、え、上手くない,,,ですか?と思っていた「常に真実〜・・・」のあたり、1幕の代表的ナンバーにまでなってました、一体感がすばらしくて。いやはや石川さんファンになりました。。い

上口さん登場から、退屈のときは終わりぬ、快楽をともに!(FSSか)のようなヴァンパイア界のスイッチ入りましたというよな歌声も・・やぱりうまいのです。一気に世界に引き込まれる。

まだまだありますが・・・体力と時間と記憶力の問題で、ちょこちょこと書き足していきたいです。

・上口耕平ヘルベルトさん(伯爵の息子)、ラストの登場ではあの赤いサングラスを、アレフ(今日は良知さん(初めて拝見しました)にかけてました。そして、退屈なときにさよならを熱唱...3回目なので、やっと落ち着いてヘルベルト登場シーンまで心づもりができました。(どれだけ待ってました状態なのか) 

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2幕
・冒頭の「愛のデュエット」幕開きから圧巻です、1幕の雰囲気、この日常世界とは異なる世界を声、衣裳、照明、言葉、歌、各ヴァンパイア、先祖たちから一気表出される城の舞踏会への時間。
見事でした...このシーン大好きです。先祖たちということは、??衣裳をみ、アブロンシウス教授と伯爵の会話から13世紀の城でその後に一族が住まう城、そこに集う舞踏会(生贄)ということでしょうか。
13世紀から前近代の時代まで...ちょっとホーンテッドマンションを主題として思い出しますが、一族が会する荘厳なシーンです。生死とは、永遠の生とは・・・・インパクトからふと考えてしまいます。

・本だ!のシーン。膨大な書庫。ヴェッキオ宮殿のような地球儀があり、どちらかといえば近代本の雰囲気ですがこのシーンとセットで歌われる教授(石川さん)も好きですし、果たして書物とどう付き合うべきか、教授の本心にやや疑問を呈するところ。ここ繊細な場面ですよね...主知主義なのか?
(伯爵は、アレフに教授には無理だと託しますが、アレフが覚醒したときの教授は、やはりとても老獪かつ助手も理論のうらづけには人間性を観ていないようにも感じられる。傀儡、欲望よりも理性であるのは確か、知りたいという欲望に対しての理性はどうなのか、そしてすべてを知ったとき、幸福なのか。
アブロンシウス教授とクロロック、アレフ、ヘルベルトは気になる存在です。。

・舞羽美海さん、千秋楽ですが声も出ていて高音も綺麗でした、もともと歌が上手いというほうではない(むしろダンサー)美海ちゃんですが喉が強くなったなあといいますか、透明感もでて高音部も歌えてました。演技や表現は、お風呂のときも、アームスが綺麗ですし。笑顔が美海ちゃんだなと感じました。
それだけに後で書きますが、ヴァンパイア覚醒、のときの迫力は・・・みていてぞわぞわしました。初日(5日にみたとき)も凄いと思ったのですが、楽日のヴァンパイア覚醒までの歌い方、声の出し方、アルフをみる眼からあえて客席からみられないときの後ろ姿からの人ではないものへの変容をへて、振り向いたときといったら。。。素晴らしかったです。覚醒直後の演技、マイム部分も凄い....

2幕の城のお風呂。上口さんのダンサー体系以外のなにものでもない(でもちょっと小顔でスタイルよく、メイクも生えますから、本当にこの場面のヘル、登場シーンのヘルベウト、サラ舞羽さんを舞踏会へエスコートするときも、絵になります。みのこなしが綺麗。山口クロロック伯爵には、いつも父上....とレヴェランス(お辞儀)wなさるヘルベルトさま。(伯爵の息子だから称号があるのか、それ以前になくなったのか)

ちなみに、平方君が、棺桶をあけるシーンのおびえかたが好きです!
「息子がいまぁあす〜〜ぅ....)上口さんが霊廟の棺で眠っているところ想像してはどきっとしてしまいますが。

初見から行ってますが、昨年の上口明智光秀・ミツヒデ君リピート、タイタニックで鍛えた(短期間にこんな)鍛えた耳では、あれは絶対に上口ヘルベルトだ!と思いました。
このシーン、初見それなりにびっくりしましたが、上口さんだったからそこまで驚かず、衣裳着こなしてるなあとか、髪解くシーン細かい(いい意味でわざとらし)、ジュッテでアレフに近づくシーンの腕のきれいさにみとめるのですが、歌っている表情も大好きであいかわらず、忙しい〜〜。でも落ち着いて、一挙一動をロックオン状態で堪能しました。
私のアドレナリンが落ち着いてきたから、すこしゆっくりと視られた。(どれだけ...
楽なので上口さんファンもいることが彼にもきっときっと伝わったでしょう!
10日マチネでは、学生団体がいらしたので、こころなしか5日マチネより、抑え気味だったヘルベルト誘惑のダンス、歌、演技ともにふりきれてました(笑)バスタブでたところから肩には黒いレースタオル?状のかわりに、片
足(左足)はあのレーシーなボトムスを膝上までまくって生足登場!美脚....アレフにせまるところも、アレフが「なんか見えちゃいけないものたくさん見えたー;)と叫ぶあたり、ファンも来てるしヘルベルト最後までやります(フオゥ!!)というテンションで(オノマトトペは観ていた、私や周囲の観劇者の方、そしてヘル ベルト(駒田さん風)もだと思います。
このあと、前後しますが、美海エスコート、舞踏会になります・・・

墓場から復活する死人役のかたも凄かったです。
大規模なアンサンブルの記憶は 月組 1789 のバスティーユと球戯場の前のダンス群舞のような迫力。。

この演目、本当にどこか、月か宙か雪でやってほしいですね・・・月は二番手教授は沙央さんか、華形みつるさんでもいいと思いますし。まあそれはそれ..で別の記事にしたいですが、ダンスも多めだで(ナイトメアのシーンはさすがに改変しないと今のDTVのレベルでは難しいでしょうから。)
と、こっそりと。私はエリザベートより、ダンスオブヴァンパイア派でして、出来る組にやって頂きたいですね...
歌を減らせば早霧さんの雪とか。ダンサー的にも月とか....宙は朝夏さんはいいのですが、果たして群舞やコーラスでその力があるのかどうか、蓮水さんが...いるときに...と思ってしまいます。(宙エリザを聞いて)


最後覚醒する前の美海ちゃんはすさまじかったです。
来年も美海ちゃんで観たいです。エスコートするまえや、村から出るときにヘルベルト(上口さん)と赤いしゃずシューズはいたら少し踊るとか。買ってに夢がふくらみます。
美海ちゃんのときの良知さんは、ベテラン色があるけれどここまで来ちゃって前途どうしましょうというようなまた違うアレフ。
私の1stキャストは、サラ=舞羽美海、アレフレード=平方元基、レベッカ=出雲綾さんでした。

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https://www.youtube.com/watch?v=Z_z1Uyr_Ls4


30日千秋楽 (帝劇ノーカット版 20分!振り付け講座からのフィナーレあり)

カーテンコールと振り付け講座ヘルベルトをアップしてほしい〜〜〜と言い続けていましたら、公式様が!
やってくださいましたノーカット版。(もちろんこれはフイナーレのヘビーロック、ヘヴィメタル的な衣装で、中盤は北方ゴシックとドイツ中欧あたり、死人たちは簡単にうとホーンテッドマンションの豪華版です)

2階にインフォメィションね、危ないからジャンピングは禁止☆彡でも、そのかわりヘルの愛をあげる!ヒュー!(上口さんの声と客の声;)それでもって僕は、ひたすらアレフを想う」・・・という感じで振り付けスタート。

ぶれずにっていうのか、期待より振り切れて、かつ理性的な上口さん、素晴らしい。

動画参照くださいませ。。
雪やライティングも美しくて素晴らしい千秋楽でした。

上口さん、MCと仕切り、ヴァンパイアの振り付けしているときのトークも大好きです
(みるの忙しい)
上島先生が振り付けているときも、ヘル不足で左はしの上口ヘルベルトばかり見てしまいました。

本当に音楽がかかると一気にもードが変わります。そんなところも好きです。(と、みてこの上口さん音楽きた瞬間もうこのテンションとリズム、カウントとってるー!と感動してテスト勉強前の娘にみせたら、「それがダンサーってものだよ!」とのコメント。テスト期間じゃなければもう一度、彼女も観たかったでしょうに。

思い出したらまた追記いたします。本当によい舞台でした。
繁忙期でなければ、梅田も行きたいくらいですもの。






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リー君blogに紹介されていた、ファンのかたのプレゼントリー君とばらのあしらった棺〜
やっと今回写真とりました。
プログラムを購入しましたら、帝劇の中には美術品がとても多く、前回は猪熊弦一郎の壁画をご紹介しましたが(三田の学食にもあるのだ)それを少し意識して写真をとってみました。
たしかにロビーも広くて、ここは落ち着く劇場です。




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ギフトショップにリー君とガーリックが!


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エントランスからキャストのみなさまもお写真をみるのも今日が最後....! 

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マチネ公演ですが、冬ですね、完全に終演後夜です。

(この写真をとったあと、仕事場から、校正原稿なおしについてのメール転送がきて、私はもうほんとうに、明日おきるまでは少なくとも余韻に・・・という夢が破れました 号泣。
しかしわすれず書き残していけたらいいです。




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11/29(日)千穐楽前カーテンコール