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グエルチーノ展(ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ)に会期終了直前にやっと行ってきました。
バロック絵画といえば、カラヴァッジョ、美術ではベルニーニなどが真っ先に挙げられると思うが、むしろグエルチーノの作品は正統的な対抗宗教改革美術であったように思われる。
デッサンの正確さ、色彩の調和。展示室にもゲーテの賛辞が引用されていたが、媚びることなく華美でもなく、粗野なところもない。
ルーブル美術館展(国立新美)ではアンニーバレ・カラッチの作品が来ていたが、やはりカラッチ一族との関連もあり、スペイン絵画との共通点も見られる。しかし私はどちらかといえば、スペインの対抗宗教改革時期の絵画は得意ではないので、グエルチーノの作品に惹かれた。

この展覧会では、地下のギャラリーの構成と作品が素晴らしかった。すなわち、<聖三位一体> <キリストを崇める聖母と悔悛の聖ペテロ、聖カルロ・ボッロメーオ 天使と寄進者> <ロレートの聖母を礼拝するシエナの聖ベルナルディーノと聖フランチェスコ><キリストから鍵を受け取る聖ペテロ>などである。いずれも高さ3メートルを超えており、大作であって色彩、デッサン、フィニ、モチーフ、表情、陰影などどれも見ごたえがある。
高さがあるということは、展示室にある高さ、すなわち観る側はもっと見上げる展示であったはずであり、おそらく、グエルチーノは短縮法を使っていると思われるので、もっと下から見上げるように見るとこの構図と絵画は真のリアリティと効果を発揮できただろうと想像している。
すなわち天幕を運ぶ天使とプットーはもっと観るものと、そこに描かれた主題を天空から覆う 守護するように、より効果的に見えるように描かれているのではないだろうか。
とにかく会期ぎりぎりになってしまったが、足を運んで良かったと思う展覧会であった。チェント市の地震による美術館の被害についても説明されている。

常設展は次の機会に。

5月30日に観たときの記事です。