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11日公演に行ってきました、東京バレエによるラ・バヤデール。11日12日公演は客演としてニキヤにアリーナ・コジョカル(英国ロイヤル)、ソロルにシクリャーロフ。
かつてラ・バヤデールはボリショイ版(昨年のではなくその前の公演)、ベルリン国立の来日などを観ており、映像ではパリ・オペラ座、英国ロイヤル、加えて昨年リリースされたボリショイ公演版が定番といえる作品。
11日は第二幕以降がとくに素晴らしかった。1幕2場のガムザッティのヴァリエーションからニキヤの死までが大抵一番の演目的な山場なのだが、2幕の影の王国でのコジョカル、シクリャーロフは素晴らしかった。やはりオーロラ、ジゼルタイプのコジョカルなのでこの場での音楽性と表現、技術が素晴らしい。通常形を作ったあとに美を持ってくるのがふつうのバレエだとしたら、コジョカルの場合は動いている間にも美があると思われる。しかも音楽にあっている。東京バレエは、群舞、パ・ダクシオン、パ・ド・カトル、1幕2場でのワルツからコーダまでもよかった。通常、ゲストでダンサーをタイトルロールに呼んだ場合は、ゲストとカンパニーとの差を大きく感じることもあるのだが、舞台上調和していたと思う。
それからオケの演奏もハープ、ヴァイオリンのソロ部分は特に素晴らしかった。これらにあったヴァリエーションやパ・ド・ドゥだったし、ブロンズ・アイドルも素晴らしかったと思う。
それから演出も背景含めて興味深かった。寺院崩壊版があるバヤデルカはだんだんその崩壊加減が激しくなってきてと思うのだが、この日の演出も凄かったです。かつてない崩壊感。
そこからの3幕は背景の遠近感、マニエリスム的な天界表現で、もはやコジョカルとシクリヤーロフのニキヤ、ソロル死後の世界は神話世界のようだった!!

思い出したらまた追記いたします。

夏の世界バレエフェスに向けて、会場ロビーには、過去のバレエフェスのプログラムや出演者のサインが展示されています。

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