Glee の放送日をFOX で調べていたさいに気づいたこと。「レオナルド・ダ・ヴィンチの謎」に続編が出来ていたのですね・・・最初の頃は1,2話観ましたが、どうもあの時代に思い入れがありすぎるのか(一応末端ながら専門です)、衣装や台詞などで惹かれずみてません。
アメリカはダ・ヴィンチ、もといレオナルドが大好きですよね!なぜなのか。私の意見としては、科学主義・科学万能主義・兵器デザイナーかつ画家というマルチなところが人気なのだと思います。そして大方、日本でもそのイメージです。 辛辣な評価をしてるのはブライアン・キースなどですが。 日本だと万能人のダ・ヴィンチは医術も科学も、すごい!・・という「マルチ」なルネサンスというイメージのよう。しかも「凄い」のは「画家なのに」みたいなニュアンスで余計ふにおちません。 だからなのか、医療ルネサンスとか、あまり意味のないキャッチコピーが出回っています。意味不明なのに何か凄そうだ、と連想させるのが「凄い」としかいえません。 「万能人」という意味で通常、ワールド・ワイドな認識ではアルベルティで、天才という説明はむしろミケランジェロ・ブォナローティに使われます。欧米では修学旅行がイタリアやフィレンツェで、ミケランジェロの彫刻や建築、それらの一体化したもの、フレスコ画などをみることができますが、運べない芸術品は、アートのマーケットでは主流にできないのでドナテッロやマザッチオなども一緒にあまり知られていないような。
フィレンツェにはレオナルドのゆかりのものはあまりありませんが、アメリカからの観光客のかたは迷わずにレオナルドミュージアムなる場所にいくようです。
(日本人はボッティチェリを観にいき、欧米人のほとんどはアカデミアのミケランジェロのダビデを観に行く。私は、何度も言うとおりドナテッロ、ミケランジェロ、ボッティチェリ、そしてサンタ・マリア・ノヴェッラとブルネレスキは外せない。)

大変に話がそれましたが、大河ドラマはもう何年もちゃんと見ておらず。
新選組での沖田総司(辻本祐樹さん)が良かったので、平重衡として出ているという「平清盛」を観てみました。(5月ー6月ごろ)


大河ドラマ 平清盛 総集編 [DVD]
松山ケンイチ
NHKエンタープライズ
2013-05-10



これがなかなか、大河にしてはシュールな映像美で、結論からいえば私は結構好きでした。一緒に観ていた家族がはまりましてレンタル、お取り寄せしてまで。
もっとも、動機が動機ですから第10話くらいからみ始め(・・・・)たのですが、辻本重衡をサーチしつつも、成親の存在感、後白河法皇、常盤、徳子などなかなか人物描写が好きでした。メイクが現代風でないのがとてもよかった。まろにお歯黒的な、それでいて源の修善寺時代や政子の野生児ぶりがまたすごい。なかなかのリアリティで、しかし独特の明暗と光彩が映える映像でした。
かむろ(童)の不気味さもシュールでした。
エピソードとしては「大きいものを食べる」という言葉遊び(という権力争いの緊張感)などが好きでした。大泊をつくる際のアイディアなども。 丁寧に見れば細部がいきいきと感じます。他方、シュールというかシンボリックに描くシーンもあるので、気になるひとは時代劇らしさが足りないと思うのかも。 私は映像と演出が好きでした。成親が飢死するときの蝉の描写なども・・・
勝手な憶測ですが、平家物語で読んだインスピレーションを、こんな映像で撮りたい・・・というパッションを感じた作品でした。
ただし毎週日曜に観るかといえばちょっと難があるかもしれません。
ですので、DVD になっているいま、一気観をおすすめします。
牛若がそれほど・・・孝徳天皇は良かったです。
加藤虎之助さんも出てました。


NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 Blu-ray-BOX 第弐集
松山ケンイチ
ジェネオン・ユニバーサル
2013-03-06



実はまだ南都焼き討ちは観てないので最後の回は観る楽しみを取ってあります。
ツタヤ・ディスカスとツタヤ店頭取り寄せで借りてみましたが、GEOにしろTUTAYAにしてもおいてあるところが少なすぎるので、ぜひ「平清盛」をレンタルDVDに置いて下さい・・・。

テキストを読んで、あるビジョンを想起する。
こういうことはよくあるし、私もこんなシーンが映像で見たいというのはあります。
このお芝居をこのキャスティングで、とか、バレエの演目をこのダンサーで、とかと同様の欲。
(この手の一番最初の空想めいた願望は、「某銀英伝」を日・仏・英・独(香港?))などとにかくHBO/BBCのような企画で実写でやってみたら・・・ということだったような。おそらく高校の時に調度岩波ホールでアンジェイ・ワイダ「鷲の指輪」を上映しておりそれを観に行ったあたりで思った記憶が・・・安易な理由です)

私が観てみたい光景・ビジュアルとしてのシーンは、マルシリオ・フィチーノとピコがトスカーナの田園のみちを哲学談話をしながらゆったりゆったり散歩しているような光景です。
もちろん時代や衣装も忠実に・・・
フィチーノがプラトンの彫像がある書斎で翻訳していたら、ピコがいきなりやってきた、というところも。イタリア・フランス合作などで作られないものでしょうか・・・
でもイタリア・ルネサンス研究はアメリカでも盛んなんですよね。
「レオナルド〜」(http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1968)のようなテイストになるなら、空想のままでもいいです・・・。

アメリカが資金を出したならピコかロレンツォが主人公になりそうですね・・・
知名度やエピソードの派手さからいえばそうなると思いますが
そして、パッツィ家とかクリュソラスとか出て来るわけですね。マルシリウスが悪役か空気にされるのは困ります・・・




鷲の指輪【字幕版】 [VHS]
ラファウ・クルリコフスキ
ポニーキャニオン
1997-11-19



何が言いたかったか。
かつて「平家物語」も大河ドラマになっていますが、平氏はどうも人気がない。ちなみに「平ら清盛」でノスタルジックになったのか、家族は「平家物語」の総集編をあらたに購入してました。
平安後期という微妙な時代が複雑なのもあると思いますが、どうも日本史では他国と交易を多くしたり他国文化に影響受けている時代をあまり重視しないような傾向があります。平安時代の政治は日本特有のよくわからなさで、これは現在にも残るという指摘もあります。
奈良よりも王朝文化を優位におくのと似たような考えで、日宗貿易推進をした平家をあまりよく思っていないのではないかと・・・的外れなことでしたらすみませんが。

こんなことを思いながら、「平重盛」を視聴していました。
最近、戦国がやたらと多いですが、ある意味戦国は日本の中のファンタジーなんでしょう・・・
「黄金の日々」や「山河燃ゆ」のようなドラマ性、歴史性のある大河がそろそろ作られてもいいのでは。

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余談ですが、ローマ建国の地理条件を考えるとき、鎌倉は攻めいられにくいかもしれないが、攻められたら終わりな地理では、なんて思いました。鎌倉の道が狭いのはそれでいいんです。切通の意味も、間口を狭くという戦略だったのかな、と思いながら北鎌倉を歩いていた6月でした。