ぴあのご招待でミュージカル 〈ウェルテルの恋〉を観劇してきました。韓国語上演、字幕つき。アクトシアターは赤坂ブリッツの隣にあるホールですが見やすくロビーやカフェ、客席内も綺麗でいいホールだと思います。世田谷パブリックシアターより少し大きくかといって小さくなく大きな舞台装置〉否 これは万有引力用語か… 大道具が入るのでよい空間だと思います。字幕つきのミュージカルは初めて…、オペラは小澤氏が指揮、バーバラ・ボニーがまだオペラにでていた頃に観たのと、バレエだとベジャール ベルリン国立のニーベルングの指輪、ベジャール・バレエ ローザンヌの公演以来かもしれません、つまり久々だが慣れてないわけではないので字幕と舞台という二つ見るタイミングには苦労はありませんでした。私は韓国語は全く!…タイ語くらいに…読み書きリスニングできないのでもはや普通ならばリスニングを無意識にしている鑑賞でも全くなく、それでも観られたのはやはり出演者の演技と歌、お芝居の巧さがあるからと思いました。カインズ役、酒場の女将さん役のかたが上手かったですし、2幕は特に凄い舞台でした。それからところどころ、ホメロス、ウェルギリウスが引用されたり、舞台美術がいい意味でオーソドックスな、ビーダーマイヤー時代的な様式の家具やへんに現代的すぎないのが良かったです。というのも、古典を題材にしながらシュールすぎたり、アバンギャルド過ぎるオペラ演出やわかりずらいのが芸術的、のような演出や舞台美術が苦手…というかもういい、という感じがありまして…。
とにかく人数は多くないのに、完成度の高い ミュージカル だと感じました。まれにブロードウェイからの引越し公演を見ることもありますが、シカゴをみたときよりずっと良かったです。それからこうしたオーソドックスな演目が本国で上演されているならば、古典や音楽など舞台を観る層が基礎知識のようなものがちゃんと教育に取り入れられているからなのかもしれない、と漠然と感じました。何せ日本には国立のバレエ学校もバレエカンパニーもなく、舞台をみる機会があまり日常化していない!のです…。

舞台は日常のなかの非日常であって、対となるもの。旅と日常も対といえますがつまり舞台、幕があがり、幕が降りるまでの始まりと終わり、この感覚が日常の時間の貴重さ、感覚、時間意識などが磨かれ、相互の時間を生きる(あるいは終わり、死)ことが可能なのだと…。
エンターテイメントの価値や意味はおそらくそのあたりにあると感じた次第。
赤坂は以前の通勤先だったので懐かしく、アクトシアター周りは梅田に似ているようにも感じました。フィナーレが撮影可能だったので写真を少々。
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