毎年思うことですが、日本のいわゆるファッション・アパレルでのリアルファー使いのアイテムの数々には疑問を抱く。
近年は配慮がみられるメーカーも増えてはきたが、私見ではdinosカタログのリアルファーづかい=ゴージャス、キュート、トレンド、などの言い回しが無自覚におどるカタログの数々には正直辟易させられる。
特にDOMAやCARAなどがひどい。フォックスファー、ラビットファー、レッキスファー使いでこの価格、という表示に違和感を抱かない人のほうがやはり多いのか。しかも毎年買い換える消費物であり、単に装飾のために用いられたり、雑貨のキーホルダーなど、その使用目的にも疑問である。
ファーをとるためだけに殺される動物たちのことなど念頭にないのだろうが、またはあっても自己中心的なこのカタログがターゲットにしている層などはまったくどうでもいいことなのだろう。

製作過程での事実を「かわいそうだから知りたくない」という人も多い。
そういう人にとっては、やはり真実や事実などどうでもよく、自分の気分がもっとも重要なのだろう。

知らないとは恐ろしいが、何事も吾関せずという態度も助長されている。
また同時に違和感を抱くのは、単にリアルファー反対という人がほとんど自分の身なりには気を使うことには興味がないことである。そういう人通しが何か対話できる可能性は低い。
メーカーは、単なる需要とか消費者の無自覚さを利用するようでは先行きは暗い。

更に、生協(さいたまコープなど)に問い合わせたところ、「取り扱ってくれという需要が客(組合員と称される)からあるのでやめない」という回答がきたことを追記しておく。需要があるから、というがそれが理由ならば、こうした協同組合が標榜する理念は浅薄であるといわざるをえない。

更に、今年の夏ものに目立つのは、サンダルにハラコ素材を使っていることだ。

ハラコ=腹子
つまり、動物の胎児の毛皮をファッション素材として使う場合、ハラコ と書いて使っている。

夏のサンダルにハラコ・・単なる異素材同士でそのギャップやコントラストがファッション的には新しい、というような論調で売られているようなのだが、正直、夏に毛皮、さらにはハラコ・・・個人的にはまったく意味を感じない。
絶対に買うことはないし、販売する店も支持できない。

これからサマーセールになりますし、そろそろサンダルやエスパドリーユなどを探すかたも多いでしょう。
でも記憶してください。
ハラコは、胎児の毛皮です。それでも身に着けたいという方は仕方がありませんが・・・。

そして、どちらかといえば、「ナチュラル生活」「ナチュラル、自然はカジュアル」をうりにするようなショップのほうがこのアイテムは多いのです。

気になっていることなので、あえて古い記事の下書きだったのですが、追記して記事にしておきたいと思います。