テーマが好きな海外ドラマ、ということですが、好きなというよりもよくできている海外ドラマということで「ROME」(ローマ)です。
演技がシェイクスピア演劇の方が多いらしく演劇的ドラマが成立している「ドラマ」(ジャンルとしての)だと思います。
キケロや大カトー、元老院内の描写がよかったのと市民、奴隷、解放奴隷というような身分制、ローマ的家父長制、タウロボリウムの儀式などのローマ多宗教状態などがよくあらわされていたように思います。もっとも何度か書いているように実際はもう少しストア派的なものがあったと思うのですが。アウグストゥスの幼少時代にギリシア哲学の影響を受けているのが描写されているのがよかった。
しかしマエケナスなどを出すなら、ウェルギリウスやホーラティウスなどローマ金時代のことも扱ってもよかったかもしれません。それだと視聴者は面白く感じないのかもしれませんが。

ドラマというのは連続性、テレビ・マスメディアの特徴である連続性がもっとも誇張されたジャンルである。
ですから私のように常に切断、分断されている人間にとってはあまり縁や親しみが感じられるものではないのです。
ピエール・ブルデューが指摘するように、テレビ、マスメディア、そして連続ドラマはなによりも連続性をもつ。そしてなによりも人々をそれによってひきつけておくことが求められる。映画との違いはそこだろうと思う。分断された連続性という特徴をもちながら、「あの番組見た?」ということで「話題」を「連帯しておく」こと、それを共有しない、したがらない人に対しては何も話題がないような状態、・・・つまり本当は人が共有するべき話題を阻害しておくこと、・・・・それがおそらく特に日本のテレビドラマの特徴である。

海外ドラマという枠組みも曖昧だが、演劇的ドラマによって成立していたり、日常と非日常の境界の描写、歴史的枠組みという舞台装置が整えられている場合、「海外ドラマ」と呼べるのではないだろうか。
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