9月まで開催中のナポリ カポディモンティ美術館展。オンラインチケットを利用してチケットは買ってあるものの・・・まだ脚を運べていません。

が、カラバッジェスキ(カラバッジォ派)のアルテミジア・ジェンテレスキのユディットとホルフェルネスが来日しているようですね。美術史上初めて名が挙がる女性画家でもありますが、ことさら女性とつけなければならない(西暦2000年をすぎてなお)のはそれだけ稀有な存在なのでしょう・・・が、絵の迫力も描写も緻密性、そういったものにむしろ最初に感銘を得る作品です。ユディットをめぐる省察は若桑みどりさんが主著で書かれています。


象徴としての女性像―ジェンダー史から見た家父長制社会における女性表象象徴としての女性像―ジェンダー史から見た家父長制社会における女性表象
著者:若桑 みどり
販売元:筑摩書房
発売日:2000-05
おすすめ度:5.0
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フィレンツェ―世界の都市と物語 (文春文庫)フィレンツェ―世界の都市と物語 (文春文庫)
著者:若桑 みどり
販売元:文藝春秋
発売日:1999-04
おすすめ度:4.5
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個人的に、スケドーニが好きな画家なので観に行きたいと思っています。
おそらく紹介されていない作品の中にも傑作があることでしょう。

ここのところ読む、書く、推敲する、推論する、行き詰る・・・の繰り返して、はたして展示に運んでエネルギーを得られるのか、画家たちの仕事を受け止めるだけの胆力が自分に残っているのか(過労気味なので・・・)とやや心配なのですが、期間中に脚を運びたいと思う展示です。

16世紀ナポリ。15世紀の哲学的自由は失われ、反動宗教改革の動きに巻き込まれ、スペインからの異端審問が設置されるに至る。
ブルーノに関して読んでいることもあり、今直接ナポリにいくことはできないけれども、その意味でも脚を運びたい展示ではあります。
クレシェンツォのナポリ案内―ベッラヴィスタ氏見聞録クレシェンツォのナポリ案内―ベッラヴィスタ氏見聞録
著者:ルチャーノ・デ クレシェンツォ
販売元:而立書房
発売日:2003-09
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クレシェンツォ言行録―ベッラヴィスタ氏かく語りき
クレシェンツォ言行録―ベッラヴィスタ氏かく語りき
著者:ルチャーノ・デ クレシェンツォ
販売元:而立書房
発売日:2008-02
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無限、宇宙および諸世界について (岩波文庫 青 660-1)
無限、宇宙および諸世界について (岩波文庫 青 660-1)
著者:ブルーノ
販売元:岩波書店
発売日:1982-01
おすすめ度:5.0
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原因・原理・一者について (ジョルダーノ・ブルーノ著作集)
原因・原理・一者について (ジョルダーノ・ブルーノ著作集)
著者:ジョルダーノ ブルーノ
販売元:東信堂
発売日:1998-05
おすすめ度:5.0
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「理性」は「感覚」から完全に離れて働くことはできない。感覚とは風土にある程度限定されるのだろうか。それも海や太陽、丘といった要素に。
なぜか地中海文化についてはそう思うこともある。