東京文化会館のサービスは相変わらず悪い。
小学生を公演につれていくとき、新国立劇場では、補助シートを貸してくれる。
東京文化はそういったサービスを行わないし、NBSでも、たとえばマザーズなどの託児サービスを連携させたりはしない。舞台芸術が好きな夫婦がいることなどまったく念頭にもないのだろう、とおもう。都響などではマザーズと連携しているので、コンサートにいくことができる。

いつもバレエを見る知人・友人と話していて共通の意見は、NBSはその公演に本当に行きたくて、正規の料金を支払った観客にたいして礼を失するような、公演前のチケット投売りや割引をやめるべきである。
以前英国ロイヤルバレエをみにいったとき、周囲に、接待でチケットをもらったと思わしき、家族連れがが多く、劇場や公の場のマナーがまったくないという振る舞いで、楽しみしていた公演がまったく、楽しめなかった。

なぜ日本は、こうした芸術鑑賞の場を、接待に転化してしまうのだろう?
それは、文化度の低さと、市民層の不完全形成という部分に結びついているように思う。

選べない席のチケットを買うことになり、座席の配置もわるい分、東京文化でのバレエ鑑賞は、問題がある。それを改善しようというホスピタリティがない。
チケットの販売に関しても、対応がいつも悪いとこれもまた、舞台芸術好きの間でももっぱらの話題である。そういうことを認識しているのだろうか?

Bunkamuraオーチャードホールや、チケットメイトでの丁寧な対応とはまったく異なる。東京文化やNBSは、人から料金をとって、公演するということの意味がわかっていない部分があるのではないか。つまり、観客がいなければ本来の意味での「舞台芸術」は成り立たない。そこはいかなる批評にも開かれているべき場であり、それなしには、芸術の自立・自律性はけっして、確立されることはないからである。