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写真は、ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)の広場に佇む、クーポラを見上げるブルネレスキの像。コンパスを手にしています。

東京書籍のイタリアルネサンスの巨匠たちのシリーズもお薦めですが、こちらも絶版が多い状況です。画家・彫刻家・建築家ごとに読める・観られるのが魅力ですが、90年代にNHK出版から6冊シリーズで出たフィレンツェ・ルネサンスのシリーズが概観するのにも詳細をしるのにもお薦めです。すべての図書館にあってほしい本です。


初期ルネサンス(プロトルネサンス)を代表する建築家ブルネレスキ、彫刻家ドナテッロ(ドナート)、画人マザッチオの三人を中心に、ルカ・デッラ・ロッピア、ナンニ・ディ・バンコ、ロレンツェ・ギベルティやマゾリーノの作品とフィレンツェ社会史、フィレンツェのプラトニズムについても概観できる良書です。写真も豊富かつ印刷もよく、1401年のコンクラーベ作品「イサクの犠牲」(バルジェッロ美術館)をめぐる状況なども詳しく入門書としてもお薦めです。フィレンツェを訪れた前や後にぜひお薦めしたい本です。年表や地図も充実しています。
このような本が絶版であるのはとても残念です。シリーズ6冊ともお勧めですが、特にお薦めの本です。

美と人間の革新 ブルネレスキ、ドナテッロ、マザッチオ (NHK フィレンツェ・ルネサンス)
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先日の記事にも書きましたが、レビューも書きましたので再度記事にしてUPします。

再生への讃歌 ボッティチェリ・ギルランダイオ・フィリッピーノ・リッピ (NHKフィレンツェ・ルネサンス)
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古代から近代、現代までを概観するのに便利かつ内容が充実しているのは、やはり新書館の「西洋美術ハンドブック」でしょう。ダンス・マガジンを刊行している新書館から出ています。こちらの初期ルネサンスについては遠山先生が執筆しています。

西洋美術史ハンドブック (Handbook of fine art)
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