依然として、心配な状態が続いています。
不安要素も3つ、4つと重なると日によっては憔悴してしまいます。

にこさんの服用している薬は半分になりました。1日1回。少量のアイスクリームにまぜて服用させています。(この方法がベストではないかもしれませんが、とにかく服用してもらないといけないので....)

短い散歩ですが、雨が本降りでないかぎり散歩へもつれていっています。
その間に少々かいたmix犬(黒)についても1とても心配ですがいまは小康状態です。
食欲もフツウに近くもどりました。
夜中にふと不安になったりするのですが・・・

試験や仕事の〆切も重なって先週まではとても心身共に使い果たしたという感じでした、・・いや実際には、使い果たせるまえに体力的にダウンしてしまって、電車での移動やまる二日の集中した状態が続き。

本や文献を読んでいる間はなぜか、音楽を聴くことができません。

言葉が、頭のなかを巡っていて、音楽が入ってこないのですね。
でも、疲れてしまったときには、気分転換で、ニヤーズ(スーフィズム・イスラム神秘主義からトルコ古楽をアレンジしたユニット)の音楽や、ショパンのプレリュード、マズルカなどを何となく聞いていました。ショパンのプレリュードやマズルカは、ミハイル・フォーキンによる「レ・シルフィード」でも使われています。

最近、ゴーティエの時代のバレエをみなおしていると書きましたが、
バルザックの「セラフィータ」「ルイ・ランベール」あたりをアンジュラン・プレルジョカージュあたりがセミクラシック様式っぽくバレエ演出しないかな、と思いました。現代ならできそうな、基盤と観客の層もまだまだ世界中にありそうな予感がするのです。ヌレエフ世代の遺産を、人々やダンサー、芸術に関わるひとや社会にいきる人すべてにわずかでも浸透していったらよいのに、と漠然と願うこともあります。

完全な断絶は、より強い復活の意志がないと、隠蔽されたものになってしまう。


早朝、雨がふっていないと朝の家事を見切りをつけてから、にこの散歩へいきます。
にこは、・・・ずっと玄関の床で座って私をまっているのです。

あんな小さな体躯に、豊な表情や感情をもっていて、それを伝えてくれる。
小さい存在の望みに応えられたとき、私も満たされます。

よかった、と思います。
毎日、すこしでも長く、「良かった」と思えることができるよう(いぬにとってもあるように)にという気持ちが強いです。


それから帰りにバンジャマン・コンスタンが19世紀前半に書いた原稿の翻訳を読んだ。私が以前から感じていた、「主流派の主張と正当性」の根拠とねじれた現実・・・深く共感する部分があった。

シャトーブリアンの著作がほぼ翻訳ではなかなか手に入らないことは残念である。


ほぼ3日間近くあまり休息をとれていないので、後々修正したいと思います。
とにかく、自分の具合もあまりよくないから?できることからしていきたい。
(具合がわるいときは、今はとても無理・・・と思う時もあるのですが)


いぬたちに対して、コメントやメッセイジをいくつも頂戴してお気持ちが嬉しかったです。

ブログや日記、メールの返事の代わりにハガキでお返事させてもらった、Nさん、ルピシアのお茶の心遣い、お手紙のことば、ありがとう。無事受け取りました。

7/5までだった「万華鏡の世界」は4日の用事のあとできれば一度観たかった展示でしたが、無理でした、少々残念です、気になる展示があったので・・・・
最近ほんとうに、時間が確保できません。。


バンジャマン・コンスタン―民主主義への情熱 (叢書・ウニベルシタス)バンジャマン・コンスタン―民主主義への情熱 (叢書・ウニベルシタス)
著者:ツヴェタン トドロフ
販売元:法政大学出版局
発売日:2003-12
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アドルフ;赤い手帖;セシル
著者:バンジャマン コンスタン
販売元:白水社
発売日:1989-12
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シャトーブリアン ルネ (大学書林語学文庫)
販売元:大学書林
発売日:1999-04
おすすめ度:4.0
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フランス大革命に抗して―シャトーブリアンとロマン主義 (中公新書 (778))
著者:伊東 冬美
販売元:中央公論社
発売日:1985-09
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墓の彼方の回想 (1983年)
著者:シャトーブリアン
販売元:勁草出版サービスセンター
発売日:1983-01
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キリスト教精髄〈第1〉教義と理論 (1949年) (哲学叢書〈第40〉)
著者:シャトーブリアン
販売元:創元社
発売日:1949
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キリスト教精髄〈第2〉キリスト教詩学 (1950年) (哲学叢書〈第52〉)
著者:シャトーブリアン
販売元:創元社
発売日:1950
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世界史を読み直していて思うのは何故、市民革命・フランス革命を絶対善のように扱うのか、それは明治政府から現代に続く構造の肯定の側面があるからではないだろうか、たとえば、本来、フランスでは革命は何度も起きているのであって、いわゆる「フランス革命」とは云わず、「大革命」と呼ぶ。2月革命、パリコミューンなど、第三共和制に至までもかなりの問題があって、フランス革命後にとつぜん現代のフランスが出現したわけでもない。
江戸の否定、薩長土肥の支配(歴代総理の出身地を統計したものをみればそれがよくわかる)7割の人が「自ら選んだ・主権者である」と思わせられるような報道、内容と法案名の食い違いと矛盾が問われないまま成立する諸制度と税制などなど・・・

歴史ほど固定されるものはない。
書かれたものほど固定されるものはない。
常に読み変えられ、読み直しが迫られるものが多い。
しかし、絶版の本も増えた。
ときどき、増えていく書棚をみると、自分がもしいなくなったらこの本たちはどうなるのだろうと考えることがある。おそらく、本の持ち主たちが世代交代しつづけるなか、貴重本も古いという理由で価値をまったく認めない、ブックオフ的な価値観によって良書も駆逐されるのだろう。

自分の生き死によりも、薔薇や本や、犬たちのことのほうが気に病んでしまう部分があります。