今週はようやく、昨年12月から開催を楽しみにしていたルーブル美術館展(国立西洋美術館:上野)<ヨーロッパ17世紀絵画>に行ってきました。

詳細はまた後ほど....とにかく感想がありすぎるので、画家ごとか世代ごとに書いたほうがいいかもしれません。

個人的にやはりルーブルということでフランス「冒険者の世代」つまり、内乱・戦争のためフランスでは活躍の場がなく、イタリア・ローマで活躍した画家たち、ニコラ・プッサンやクロード・ロラン、そしてフランス古典主義の画家、自然主義の画家たち(ルナン兄弟やジョルジュ・ラトゥール)が目当てでした。

感想を書きたいのは、まず
・ニコラ・プッサンとクロード・ロラン
・ルナン兄弟とジョルジュ・ラ・トゥール
・ドメニコ・フェッティの「メランコリア」(「メランコリー」)
・シモン・ヴーエ
・ジョバンニ・フランチェスコ・ロマネッリのアイネーイアスの主題とウェヌス
・カーレル・デュジャルダン「モッラ遊びをする人びと」→これはなかなか面白い絵です。この時代と主題の取り方がよくあわられている作品です
・17世紀ローマ派「聖ペテロの口述のもとに福音書を記述する聖マルコ」
→カラバッジョの影響がよく出ています
カラッチの工房の絵もきています。

最後のセクションにあるグリザイユ(淡色画)は本来天井にあったものなのでおそらく見上げる構図でみるとまた違ってみえるでしょう。持物などから描かれている人がすべて解読できそうな絵です。

クロード・ロランの額絵も売っていてポスターと一緒に購入。
エンボス加工がなかなか綺麗な効果をだしています。
あと今回ポストカードが豊富です!ほしい絵のポストカードも沢山売っていました。
印刷も絵画の色が比較的よく出ていると思います。

図録の絵も再現性が高いですが..やはり光の描き方、クロードの空気遠近法で描き出された風景、ルナン兄弟の人々の目の光、ラ・トゥールの描く人々と蝋燭の炎の光、シモン・ヴーエの鮮やかな色彩、本物の絵画は印刷や写真では得られない経験を与えてくれます。

会場はやはり混雑しますので、混雑を避ける工夫が必要だと思います。

展示は、最初がニコラ・プッサンから展示されていて、北方フランドル、スペイン、フランス(今回はやはりルーブル展ですしフランス絵画の成立(イタリア、フランドルからの影響を経て)を中心にみるのが個人的にはよいように思うのですが)、イタリア出身の画家たちなどなど割と国別・時代別にはならんでいないので、美術史的な流れや解説を会場の図録で読みながら見てもいいと思います。
美術ハンドブックなどがあるとやはり便利です。影響の受容と変容も面白い。


17世紀絵画をみる際に、「王立アカデミーの歴史」を読んでおくと、当時の絵の作成と絵画の位置づけ、画家の立場がよくわかると思います。是非。

デカルトの肖像も来ています。デカルトは哲学者として有名ですが実は数学者でもあります。デカルトをめぐる問いがそのまま近代、現代へと続いていくことを思うと最後のセクションで展示されている、ローデウェイク・デ・デイステルの哲学論文と天使と寓意像がかかれた絵は、なんだかシンボリックに見えてきます。