ガヤトリ.スピヴァクはジャック・デリダの英文訳者として知ってはいたものの、詳しく知りたいと思っていた。9.11以降のアメリカとアメリカニズムについては、主に藤原帰一先生の「デモクラシーの帝国」その日本での戦後の受容意識とアイデンティティという点では吉見俊哉先生「親米と反米」から大変得るものがあり、一昨年秋は藤原先生、吉見先生の公開講座で直接お話をきけたこともあり常に「グローバリズム」や「経済・消費社会」の現象を考える際には思い返してしまう問題です。

そんな背景もあり普段休めない土曜でしたが、巽孝之先生の「惑星思考のアメリカ文学史」の講演に参加してきました。
2時間、映像やハンドアウト、レジュメを使っての、アメリカニズム、モンロー宣言の4度の読みかえ(ブッシュ再任にまで至る)など大変有意義な講演を聞くことが出来ました。

ガヤトリ.スピヴァク(Gayatori Chakravorty Spivak)、そしてウェイ・チー・ディモク(Wai Chee Dikock)、グレッチェン・マーフィ(Gretchen Murphy)の理論批評について知るきっかけを頂いたように思う。

「アメリカ独立宣言書」(The Declation of Independence)の起源に関することは大変興味深かった。ジェファーソン草稿ではすでに黒人奴隷解放について記されていたこと、またその草稿がかなり赤をいれられた状態のものとなったこと、
「常に起源は隠蔽される」というキーワードが私の中にはあるのですが、アメリカ独立宣言においても、本来性が変容していることが解った。
「どのようにその言葉が理解されるかは、文脈次第」こうした書き換えが行われていることを実際に資料を通じて知ることができた講演だった。

of Gramatologyは家に元々あるので(the Johns Hopkins University Press版 80年代のもの)原文で読みすすめたいと思った。

巽先生の「メタファーはなぜ殺される」はすぐに読みたいと思った。


Of GrammatologyOf Grammatology
著者:Jacques Derrida
販売元:Johns Hopkins Univ Pr
発売日:1998-01
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アメリカ文学史―駆動する物語の時空間アメリカ文学史―駆動する物語の時空間
著者:巽 孝之
販売元:慶應義塾大学出版会
発売日:2003-01
おすすめ度:3.0
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メタファーはなぜ殺される―現代批評講義メタファーはなぜ殺される―現代批評講義
著者:巽 孝之
販売元:松柏社
発売日:2000-05
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プログレッシヴ・ロックの哲学 (Serie′aube′)プログレッシヴ・ロックの哲学 (Serie′aube′)
著者:巽 孝之
販売元:平凡社
発売日:2002-11
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階級を再考する―社会編成と文学批評の横断
著者:ワイ・チー ディモック
販売元:松柏社
発売日:2001-05
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Hemispheric Imaginings: The Monroe Doctrine And Narratives Of U.S. Empire (New Americanists)Hemispheric Imaginings: The Monroe Doctrine And Narratives Of U.S. Empire (New Americanists)
著者:Gretchen Murphy
販売元:Duke Univ Pr (Tx)
発売日:2005-06-30
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群島-世界論群島-世界論
著者:今福 龍太
販売元:岩波書店
発売日:2008-11
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