2月になってしまいました...2月3月は一番苦手な季節です。
そして忙しい時期でもあり、風邪もなおりにくい時期です...
バラを育ててはや4年目、かなりどのバラも大きくなりました。

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これは2年目のバラ。モダン系ですが..ピエール・ド・ロンサール。
モダン系なのであまり香りはしません。

2月は冬剪定、誘引の時期です。この時期に植え替えや古い枝の整理、好みの形にするための誘引などを行う..のですがまだまだなにもできていません!
日曜しか休みがないのにけっこう所用で潰れ、運よく天気がよくないと作業できませんし、..昨年は熱があるなか、小雨のなかに作業をしていました。
よくバラの季節に花をみにきてくれる人に「すてきですね」と言われるのですが、私の場合、たしかに、趣味というよりも、写真でみた薔薇を実際にさかせてみたい気持ちがつよいというか「こんな風に咲かせたい」「このバラも咲かせてみたい」「こんな風な庭に仕立ててみたい」と思う気持ちが強く..
お店で売られている薔薇を私だったらこんな風に仕立てて育ててみたいという気持ちに駆られるからか...
カレル・チャペックの「園芸家12ヶ月」という本にカレル・チャペックが、美しい花を見て「俺の庭でも咲かんことはあるまい」などと書き連ねて園芸に挑戦している文がありますが、ちょっとそのような感じににています。
(園芸に関するエッセイでは、カレル・チャペックのものよりも、いとうせいこうのエッセイのほうが親近感を感じますが...動植物に対する目線の問題で)

2月は根が休眠しているので、植え替えや、元肥えをいれたり、樹液が下がって枝がやわらかくなっている間にアーチやフェンスに麻紐で枝を結わえたり。
良い芽を選んで(これが難しい)、枝先から3芽くらいのこして、外側についている芽の5ミリ上を剪定するのが基本ですが、タイプによってそれも考慮が必要であれこれ悩みながらの作業です。シュラブ系、ブッシュ系、つるばら系、などなど。
料理やバラは独学ですが、けっこう良い本が出ているので、悩みながらのバラ栽培はおすすめです。鉢植えでも育てていますが、とってもよい香りと自然な色できれいです。イタリア、ドイツ、イギリス、フランスのバラを育てていますが、イタリアのバラとイギリスのバラの香りがすばらしいです。

最近よくルドゥーテのボタニカルアート展もありますが、ナポレオンの妃、ジョセフィーヌのマルメゾンの庭を象徴するバラ、スヴニール・ド・ラ・マルメゾンも育てています。あとやはり、度々書いている、イスファハーンの薔薇のモチーフにはあこがれますね。

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ニュードーンほか、淡い色が魅力の八重さきくらいのクラシックローズ。
香りもよい。

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バラクラ・イングリッシュガーデンのガーデンショップで買った、英国製のデコール。アネモネの少女と対になっている(と思われる)男性神像(らしい)アイビーを植えています。

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イタリアのバラ、ヴァリエガータ・ディ・ボローニャ(18世紀起源のばら)
春にしか咲きません。大変に香りがよいばらで、このバラがたくさん咲くと冬の苦労が報われた!と感じるバラです。

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ハーブ数種類も植えています。高原性の野草類はバラと組み合わせるのが自然さが増してよいのですが、やはり関東は暑いので長野あたりで英国由来の草花を買ってきても、ちゃんと育ってくれないことが多いかもしれません。
やまぼうしの葉も、初夏は瑞々しい。

大変といわれることもありますが..大変だけどそこが良い、そんな風に思います。


生物の世話は大変ですけれど、得られるもののほうが多いです。
動植物好き・嫌いの境界はときどきどの辺りから生じるんだろうかと疑問に思ったりもします。自分の「快さ」だけが目的だと、やはり動植物をモノや手段として見なしているのでははいかと思うことも。

昨年の夏忙しかったので載せていなかった分について少々掲載してみました。
だんだんと剪定するときにも思い切って枝を整理できるようになってきました。