今月末から映画館で順番に上映されるUKオペラ@シネマで特に注目しているのは、<フィガロの結婚>と<ジュリオ・チェーザレ>の2演目。ジュリオ・チェーザレは先日記事にも書きましたが、ヘンデル・オペラは最近また注目されていますが、19世紀の感情表現+ドラマチックな展開とはまた違い、バロック音楽と声楽が融合している部分が新鮮。古くて新しいというオペラの再発見ができるのでは。
個人的にとても観たい演目です。ジュリオ・チェーザレは、ジュリアス・シーザーのこと。比較的上演が多いモーツァルト<フィガロの結婚>はもちろん楽しみですが(どちらかというとクラシック音楽の愛好家がドイツ音楽を好む傾向が強いからなのか)ヘンデルオペラなどのバロック・オペラが上演されるとよいです。


オペラ・セリア(歴史や神話を題材にしたシリアスなもの)ではウィリアム・シェイクスピアの作品が取り上げられてきました。例えば、<オテッロ> <マクベス>などは様々な音楽化がオペラ化しています。主題の変容が時代とともに変遷し新しくなっていくのは、美術の歴史画ジャンルとも通じることだと感じます。バイブルやギリシア・ローマの神話や物語の解釈の違いをみるのが興味深い。

シネマ@オペラは大画面+音響の環境がととのった形で鑑賞できるスタイル。
メトロポリタンの公演がシネマ・オペラ化したときも興味深かったのですが、欲を言えば料金は2000円から2500円くらいで見られるといいと思う部分も、家族で行こうと思うと作品を絞らなければならなくなる・・というのは贅沢な悩みかもしれませんが。初めてオペラをみてみようという人もその辺りだと脚を運ぶのかな、と思ったり・・・沢山のDVDもリリースされているので、鑑賞者の裾野が広がるとよいなと感じます。(LDの時代は映像ソフトでさえ16000円くらいしていたそうですから....)

UK-Japan 2008 WEBサイトに記事掲載