1/16は大宮出張で講演(進学データシステム/ソニックビル)出席

「前期入試」今後5年以内に50%まで増加、の問題点

★千葉ではすでに5割までが特色化選抜という名称で実施されています。

「3年間がんばった生徒を一度の入試で決めるのは気の毒」という高校教頭の意見もあります、が、それならば相対評価の時に実施されるべきでした。
絶対評価は90点取った生徒でも3になり、部活動で優れた成績をとった生徒でも3や2がつけられてしまうことも多々あります。
(たとえ怪我・手術で出席できなくても..)

地域差、学校差の差も歴然で、学区撤廃がある現在、全県絶対評価ベースの公立前期入試では、公平な入試とは言えません。
「総合的に判断している」というばかりではなく内申点・総合問題と合否の基準を公開するべきである。しかし、「上」には現場の問題は届かない。
(越谷市には教育・子供と学校に関すして、興味・関心のある議員はすくない、というかほとんどいない)

学力考査を受けないで進学する割合が50%になれば更に県公立進学率・合格大学・センター入試の成績が下がり、それに対応して今度は高校入試問題の難易度を上げる、(H17年度英語入試問題は予想どおり10点ちかく平均点がさがった)
このような小手先の変更が続いています。

DATA・・現在埼玉高3の進学率 
公立高校平均48% 私立高校75%以上 ※公立高校の就職率は13%

★公立中学の指導・カリキュラム・授業時間(因みに都立では土曜日復活・先生は代休制)の不安さから中学受験生も増えていますが、5科型の入試がなくなれば中学校の授業が成り立たなくなる可能性もあります。
5科は社会常識の基本知識・判断力の基礎に関わるものです。
すでに「ゆとり教育」になってから子供の教育、という社会全体に関わる重大な問題で、2極化が進み、このままだと更に2極化していく懸念があります。
義務教育の期間・過程で2極化が余りにも進むのは子供達と社会全体にとって大変な問題です。しかもこの損失は責任をもって償われることがない。
去年の中3・今年の中2・中1あたりは、ゆとり教育の最大の被害者で、誰もが当たり前に知っている事や学んだ内に欠落を抱えたまま今後社会人になる。」

やみくもな中学受験ブームには問題もあり(明の星中学校長がこのブームについて子供たちに与える影響を懸念していました)、本来的な学ぶこと教育の理念と実践の有無が問われています。

そしてゆとり教育の最大の欠落は。
義務教育、と生涯教育の区別を寺脇(文科省)氏が履き違えていることです。
その二つは、分けて考えなくてはならないのに、混同しきっている。