ca88afd5.jpg昨日イクスピアリに行って買い物だけで帰りたくなくてたまたまレイトショーでみた「チャーリーとチョコレート工場」が思った以上に面白く。半分くらい楽しめればいいや、1000円だし・・と思ったけど、あくびもでないほど。
うーん、子供向けと思って観ないのは勿体ない。予告編では映画の全体像はつかめなかったもの。ブラックで過剰な演出と失われた価値観みたいなバランスが面白いんだよね、面白いものに理屈はいらないけど、私は子供が無条件で好きな人間ではないので、こしゃくな世間の子供にいらつく事も多いので(笑)あそこまで容赦ないと面白い!500ドル出すから金のチケットを売ってくれ、とチャーリーに迫る大人達も含め、道徳的メッセイジも明解かつ、ブラックな部分も濃厚、というバランスが。ついでもチャーリーの家など映像で作り込んでるとおもいきや、妙にチープなところも面白いところでもあります。


もはや失われた価値観のような、貧しいけど、家族(父母+4人の祖父母)、素直な子供というイメージをチャーリーは自然体で演じていた。
誕生日に1枚プレゼントでもらえるチョコレートにはウォンカの工場へいけるゴールデンチケットはなく、がっかりするチャーリー。でもそのチョコをみんなで分ける。
「僕のチョコ何だから好きにするさ」こういう台詞も良い子ぶってるわけじゃなく自然でいい。

、チャーリーみたいな子供がもう既にあんまりいない、”普通の子供”のはずなのに「すごく良い子だな」と思わせる特別な子供になってるのと同じで、おじいさん二人、おばあさん二人も「いいおじいさんとおばあさん」実はこういう年寄りももはや天然記念物的にいなくて、そこに惹かれるのかもしれないね。


ところで子供が出てくる古今東西のハリウッド映画、いつも何かしら「それがこの子の個性です」という役柄が与えられてる。私はこの手の設定にいつもすこしばかり不愉快な気持ちを持ってしまうのだが、この映画の子供達はその「個性」が際だってて、本当〜にむかつく(笑)よくあそこまで演技できるものだな、と感心しちゃうほどに!

画面に出てくる子供達は本当にいけすかない連中だが、恐ろしいことにこれに似た子供たちがうようよいるのが現実世界。だからリアルだし、容赦なく懲らしめられるのでそこがやっぱり面白いと思ってしまう。って他人の不幸を喜んでる私もきっとダストシュート行きの運命なんだろうけどもね。いや、でも面白いです。そこに挿入されるわけのわからんウンパルンパの歌と踊り、このナンセンスさは「踊るマハラジャ」以来の笑激。
歌詞がまた面白いんですよね。吹き替え版も面白かったですよ。
ウォンカはでも、一度だけ、子供らに忠告するんだよね。やめなさいよ〜って。
でもそんな、警告を聞く耳があればそもそもあんな性格に子供達がならないわけですが。
子供じみてて、大人げなくて、チョコレート工場は成功したものの引きこもっていている孤独でエキセントリックなウォンカ。「アマデウス」のモーツァルトみたいな笑い方(PHYISISさん談)も気になりました。ビジュアルもおかっぱにシルクハット、ステッキに、かかとの高いブーツ、目はきらきら輝く特殊な紫のコンタクトをいれたグラムなファッションなジョニー・デップの演技がハマリ役!

チョコレート食べたくなるかな?と思ったけど別にそういうモンでもない。(笑)
でも見終わったそばから、また観たくなってしまう映画です。