東京バレエ団の「眠り」パリ・オペラ座のエトワール、マチューが出演。
という事で行ってきました。
マチューを観るのは、2月の東バ「ラ・シルフィード」に続き2回目です。

前回のシルフィード(斉藤さん)がどうしても踊りも演技も苦手で、マチューと井脇さんのエフィーは良かったものの、コールドも足音が気になってロマンチックバレエなのに重々しくて・・とあまり期待をしてはいなかったのですが・・・

良かったです!美術や衣装は・・・・・ですが、踊りに関して、そしてステージ上の情熱というのか集中力や気の配り方など見えない所までも伝わってきた公演でした。
マチューのデジレ王子は3幕まで出てきません・・からどうなるかと思っていましたが、見ごたえある踊りでした。演奏も良かったです。ソトニコフの指揮も得意な演目なんでしょうか。

特に、宝石の精ではダイヤの精を踊られた長谷川さんの踊りに引きこまれました。
歯切れ良く、踊りの形が長く美しく続いて、一つ一つの踊りが映えるのに流れを止めないものがありました。

4人の王子では木村さんと野辺さんが良かったです。
この辺りで買う予定の無かったパンフレットで配役のダンサーさんたちを確かめたくなり、一幕の終わりにパンフを買いに走りました。

またカラボスを踊られた奈良さんは演技、悪役の迫力がとても決まっていました。
また観たい!!カラボスでした。会場からもブラボーが沢山でていましたが、満足できるカラボスでした。カラボスの従者の方の踊りも良かった。舞台が引き締まりますね。

上野水香さんを生で見るのは初めてで・・・技術が高いのは解るのですが、止まる時が美しさを残していないように見えました。私感にすぎませんけれども、アティチュードの脚の角度がちょっと内側すぎるような・・・バランスの問題なのでしょうか。
2幕の衣装があまり良いデザインでないのが残念ですね。

小出さんのオーロラを観たかったのですけれど、なんと小出さんはフロリナ王女を踊られたので観ることができました!!表情が自然で、踊りも惹かれます。
今度、小出さんが主役やソロをやる時はぜひ見に行きたいです。

マチューは、相変わらず雰囲気やたたづまいが飛び抜けてますね。
衣装といい、髪に結んだリボンといい、、お貴族様っぽかったです。フェルゼン伯爵の若い時みたいな容姿でした。
血筋が・・・という存在感。演技を超えての。跳躍などは確かに怪我の影響か高さはそれほどでもなかったように思います。マチューがもっと踊る演目で来て貰いたいものです。
ルグリの回も髪にリボンをつけてたんでしょう〜か。。。
それにしても舞台芸術はちょっと写真使い回し過ぎる気がします。
写真といえばマチューは笑顔やほほえみはカルフーニの面影がありますね。
そしてシリアスな雰囲気(イワン雷帝)だと、お父さんのデニス・ガニオにそっくり!!デニス・ガニオファンなのです。

満足のいく公演でしたが、気になった所といえば。
一幕オーロラが眠っている筈のゆりかごの扱いは、まるっきり空っぽの籠を運んでますよーという雰囲気でいきなり幻滅しました。
待ちに待った御姫様のはず、そして赤ちゃんのオーロラが眠っているゆりかごなのに軽々と荷物を運ぶような演技で興ざめでした。これで演技指導が入ってるのかというような、驚きました。雑で。

あと美術、あまりにも子供だましな背景で残念です。
はりぼてどころか3流遊園地みたいな、ネコ?などの絵。ディズニーの眠りだって中世を強く意識してますよ?今時これはないのでは、と。

踊りは満足、ですが、舞台芸術としては平均点以下という感じでした。
これではダンサーの方が可愛そうです。
長靴をはいた猫の衣装もあきらかに、色づかいやデザインが浮いていました。
もっと人間に近づけてしまってよいと思うのですよ。
一緒に行った娘(6歳)は喜んでいましたけども。あれはダンサーがかわいそう。