6月24日からいよいよ、ベルリン国立バレエによる「ニーベルングの指環」来日公演が始まる。

指環の予習をしながら、ふいにジョン・ブアマン監督の「エクスカリバー」というアーサー王伝説の映画が観たくなり、見ているがやはり面白い。

エクスカリバー

キリスト教的世界観が世界を覆う前のヨーロッパは多神教であり、様々な神話がある。アイルランド・ケルト、北欧、ゲルマン・・
「ひとつの神が、他の神神を追い払い、森や湖の精も声を失う」ケルト・ドルイド僧のイメージを持つ、魔術師マーリンの台詞が興味深い。

「ラインの黄金」「指環」「湖の精と聖剣」
伝承にはいくつかの共通したイメージもある。
父殺し、近親相姦(タブーをあえて扱うその意味は何か)運命の環、英雄とその父の不在。テーマはそこかしこに見受けられる。

ちなみに「エクスカリバー」の時代考証と武具・文化がアーサー王時代とはまるで有っていないという批評は多々あるが、サー・トーマス・マロリーが「アーサー王の死」を書いたのは中世。この物語としての「アーサー王と円卓の騎士」の時代のイメージとしてとらえるならば、これは批判には当たらないと思う。この映画は超自然的なテーマと歴史的なテーマ、人間と神のテーマなどのテーマ性のバランスがよく出来ている映画だそうです。(研究者の高宮先生が言ってました)

一番好きな場面は、アーサーがユリエンスから騎士に任じられる所。
なんど見ても好きなシーンです。同様に、パーシヴァルが騎士になる所も。
ケルト世界では、死語の世界は海の向こう側(アヴァロン)であり、船で旅立つという世界観もとても好きです。カルミナブラーナやトリスタンとイゾルデ、音楽も暗喩的・効果的に使われています。