1DAY-25HOURS デザイン・フォー・ライフ

from ousia@web 高嶺(Takane)によるデザイン・フォー・ライフ. テキストと写真で綴ります.

October 2009

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先日モーガン展にご一緒した際にりねさんがプレゼントしてくださった、ノウサキ型デコール。
一緒にお店をみていて私がとても執心していので、プレゼントしてくださいました。
こういうこものを観ていると、どうやってディスプレイしたらいいか、あれこれ考えてしまう。
というわけで、そのとき思ったとおりに飾ってみました。

小さな版画シルクスクリリーンは山田詩子さんのものです。
(カーテンは、ローラアシュレイのロール・スクリーンです)

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奈良好きな私ですが、みなみさんから、奈良の文香セットをみつけて送ってくださいました。
とても素敵。かおりもとても落ち着いていて心静まる、華やぎのある香りです。
感謝です。
ハンカチやスカーフなどをいれる引き出し(ローラのクリフトン)にいれて使おうと思います。

奈良にいくと、欲しいものがたくさんあり、(色彩や古代的文様がすばらしい)訪れる場所も事欠かず、若草山や鹿のある風景を毎朝散歩するのが好きです。
今年は行っていませんが、正倉院、法華堂はもちろん高畑のほうまでいってみたい。
出逢う人もいいんですよね、正直日本にいるときの苛々がない(苦笑)

東京ミッドタウンにはお店があるとか。
ミッドタウンは行ったことがなく(なんとなく離心的に)でも行ってみようかなと思いました。
文香に惹かれて。

余剰の部分があって初めて・・人は人としての視点を獲得するのだとう思う。
人の視点を獲得した人が、・・・一体他の人には何をしてあげられるのかと自然に思えるのだと思う。


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世界天文年2009日本委員会の後援を得て24日に公認イベントとして「木星と月」観測を企画(今年2回目です。このブログにはあまり書いていませんが...)
木星とガリレオ衛星についてのリーフレットも作成したりと、数日間少々忙しかったのですが、なんとか誌面もできて一安心...非営利の普及教育活動ですからなにせ早朝などに作業するしかない!しかしルネサンス時代も関係するこの分野。調べると興味深く。

春に野辺山電波天文台へ立ち寄った際に今年の記念年について知りました。
ガリレオのついてのページはこちら(世界天文年2009頁内)

経験至上主義では、知覚認知できないものの価値を過小評価しますが、実際には人間の感覚でとらえきれる世界は限定的です。星も光で捉えられる部分と電波で捉えられる部分では大分異なる。ところでガリレオ衛星の4つ(イオ、ガニュメデ、エウロパ、カリスト)はオウディウスの転身物語などに出てくるギリシア神話の人物。ユピテルとミューズたち(ガニュメデは青年だが)といったイメージなのか。エウロパはヨーロッパの語源でもありますが、カリストはディアナでもある。ガニュメデはルネサンス期では人間の精神の上昇を象徴し、ミケランジェロ・ヴォーナローティはガニュメデのデッサンをしている。

昨年(2008年)のアーツ&クラフツ展(汐留・都美術)から脚を運ぼうと思っていた、ウィリアム・ド・モーガン展へ行ってきました。
アーツ&クラフツ展やモリスに関心がある方、イギリスの中世復興や東方起源の文様などに興味が有る方、やきものなど工芸に興味がある方にもお薦めの展示です。

ラスター彩の色彩や光彩が美しく、現代アートのような感性が暴走したような表現でもなく、ただ法則化した文様としての工芸でもなく、創造とクラフトマンワークの中庸(via media)をみるような展示でした。
絵皿にさりげなく、野ウサギのモチーフが描かれていたり、ヒナギクやアネモネ、野性的な素朴な薔薇などモリスの初期作品に描かれたようなモチーフも美しく、ひとつひとつに個性がありながらも、一点ものといった主張性のつよさもなく、なんともマニュファクチュア時代の最後の輝きと造形といった趣でとてもよかった。会場が静かで、ゆっくり観られる、キャプションや解説も丁寧なので、大型展覧会の混雑・雑踏、あまりにも簡略化されたパネル展示などにあきたらない方にもお薦めです。入場料は500円。学生なら300円です。新橋での乗り換えついでにぜひみていただきたい。(別に私は広告のためにかいているのではありません・苦笑)

パルメット文やアカンサス(ギリシアの神殿柱頭に用いられる植物の文様。起源は神殿が最初、原始的には樹木だったことによるらしい)の葉のモチーフも美しい。色彩は、モリスが自然界にある緑として重用したのとに似たグリーン、ヴェネチアン・グラス特有の色ににた落ち着いたパープル、イスファハンや多くのイスラーム建築でもみられるクリアーかつ鮮明な青がとても美しい。
色とパターンの両方が際だっている。

一部INAXのタイルを使った青いタイルとマントルピースのある部屋の再現コーナーもよかった。都美術のアーツ&クラフツ展ではマナーハウスの再現コーナーがあると新聞などで書かれていて期待したのに、カーテンや壁紙、照明などもまったく期待はずれだったので、ピーコックハウスに似た室内の演出と、モーガン作品の展示のコーナーはなかなか良かった。空いていれば椅子に座って空間をたのしむことができます。

技術的には進展していった矢先、経営難でモーガンは小説家に転身したと年譜にあった。まさに・・・職人的技術・マニエラな価値観と、近代産業化の拮抗の結果という歴史的な流れの一つに該当しているだけに、複雑な気持ちになる。
同時に、日本ではじめて公開されたことの意義、殊更に政治経済がとなえる「ものづくり」とは一体、どのようなことに根ざしていくべきなのか、そういったテーマをも問いかけてくる展示である。
同時に、今回展示された作品の保存状況のよさが、英国のある特定の人の「物の品質と価値」の保存に対する姿勢をみるように思う。
ものの価値がわからない人は、単に大量に数量的に消費するだけである。

ただ、汐留ミュージアムの年間スケジュールには、ラファエル前派の画家イヴリン・ド・モーガンの絵画もあわせて展示すると書いてあったのにそれは実現できなかったようで、とても残念でした。とはいっても、ウィリアム・ド・モーガンの作品展だけでも観てよかったとは思いましたが・・・でもやはり残念です。
イヴリン・ド・モーガンやウォーター・ハウス、小さくてもいいですから展覧会が日本で行われることを期待しています....。


当日は朝から港区で用事があり、それが済んでから、りねさんにお付きあいいただきました。ゆったりと展示もみることができました。
今日も帰宅時間は22時すぎ・・・忘れないうちに更新します。
写真を含めて後ほど追記したいと思います。

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ミシェル・ワイズマン監督「パリ・オペラ座のすべて」、決定が決まった頃からとても愉しみにしている作品ですが、娘が通わせていただいているバレエスタジオの先生から「ポスター」を貰いました。
「マリイン・スキーバレエ」のときはじゃんけんで負け続けて、サラファーノフ、テリョーシキナ、ヴィシノーワ(ヴィシの火の鳥は娘のお気に入りの演目のひとつ)、ロパートキナが映った両面ポスターが貰えなかったときは、普段まったくモノには執着しない人がこんなに「欲しかった」というのを聞いたことがないほど。

オペラ座のすべて・・・・・
ガルニエ宮、ネオバロック
様式のこの建物に、ガニオのジェニュシス、ジローなどが映り混むポスター。
大切に部屋に飾っています。

ZさんからBirthday cardを頂きました。Zさんとはもう...15年以上、17年くらいお付き合い下さっています、自分なりにかなり辛い時期も(その後遺症?は今もしばしば顕在するものですが)対話し続けてくれた人です。なかなか遭える距離ではないので、主に手紙やメール中心です。一応..ここは自分の中ではパブリックなblogという気持ちがあって、あまりネガティブなことは書かないようにしているのですが、そういった事も相談させて貰っている古い友人です。

個人が、個人として自己認識をもたないと(それは無意識に周囲にとけこんでいる状態とは違い、辛いものでもありますが)、他者とも本当の意味で会話や対話がなりたたないのかとも思います。
チャイコフスキーと交流のあった理解者の貴族夫人は、手紙でのやりとりで最大の理解者だったけれども、生前一度も遭わなかったとか。19世紀まではそういったことが多いとおもいます。論文雑誌のない時代は、書簡がその代わりを果たしていましたし、日記、手記もしかり。
書くことと読むことはとても似ている。
読者と著者は切り離せないもの。
キケローが「友情」といったのは、地縁、利害関係、血縁関係をこた価値観による連帯の重要性と価値を古代ローマで言葉で書き残したかったからでしょう....
常に一緒にいなくても、対話は可能で...そういう意味でも何人かの大切な友人達に感謝するのが私にとっての誕生日なのかもしれません。

斎藤慶典先生が「デカルト(我れ思う、のは誰か)」で「死者としか対話できない」と書かれているのがとても私には真を得た言葉であって、他の書物文献を読むときも、思い返されてくる言葉です。


今日は早朝から仕事、その後も忙しなく、帰宅後娘を迎えにいき食事をつくって...と24時間がとても長く感じられる日です。明日の日曜も6時半には電車に乗らなければ。

過去の記事をふくめて幾つか写真と記事の追記を後日追加したいと思います。

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大丸ミュージアムで開催中の「古代カルタゴとローマ」展に立ち寄りました。heyselさんから招待券をいただきました、有難う御座います。
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思っていた以上に、モザイク画がすばらしく、大型のものが5点以上ありました。動物の写実性、人物や植物との構成もすばらしく、「薔薇のつぼみを撒く女性」(5世紀)のモザイク画、「ネプチューン」のモザイク、ライオンと海の生物のモザイクと地中海美術の粋がみられます。モザイク画には、シャドウがあって、大理石によって自然なグラデーションがついていたのが眼をひきました。ちなみに西洋絵画で、初めてこのローマ以来のシャドウを描くことを復活させたのはジョットです。
それだけに、なんともいえない気持ちになりました。馬の躍動感も見事に表現されている色大理石のモザイク画です。

フェニキア文字のレリーフはとても浅く繊細に彫られていて、くさび形文字などとは違い...碑文も多く展示されています。先日はトリノ・エジプト展でアンク(おそらくラテン十字の原形?)をたくさんみましたが、この展示では女神タニトの象徴がたくさん彫られていました。タニトはバァルとセットで奉じられるオリエントの神です。ローマの多神教では、バァルは消失しました。理由としては、バァルが子どもの生贄を必要とする神であって、ローマではそれが受け入れられなかったことが挙げられています。
オリエント考古に興味がある人にとっては、その変遷も感じられる展示です。

ローマ時代のランプのコレクションが良かったです。
闘剣士や野獣のレリーフがあるデザイン的にも美しいものが多く飾られています。これのレプリカが欲しいと思うほど....

有翼の女神像も地中海美術をよく表しているもので良かった。
ハトをもっている。このハトがのちに精霊のハトになっていくのか?などと図像的な起源として興味深かった。

なかなか休みがなく、ポンペイ展にまだ行けていないのですが(ハプスブルク展には行きたいとは思わないのですが...)、カルタゴ展、お薦めです。このながれでエトルリア展もやって貰いたいものです。

映画『パイレーツ・オブ・ロック』の試写会(東映東宝試写室)に、英国大使館広報部の企画でお声がけいただいたので行ってきました。どことなく、映画に登場するDJたちが、60年代のミュージシャンに似ているような感じがして面白い。当時のPOPミュージックがさりげなくシンボリックに見えてくる。60年代、BBCではPOPミュージックは1日45分という放送の制限をしていたが、北海の海上、船の上からラジオ放送をしているラジオ局があった...という事実に基づいた映画です。内容はとにかく60年代ロック+ポップカルチャー、ファッションや世情も反映されて私のような70年代後半生まれ、90年代カルチャー育ちにとっては新鮮でした。英語に表現、やりとりやジョークがアイロニーがきいていて面白い。
船を取り仕切っている船長がすばらしい、彼のもとで、かなり個性的なDJたちが集まって音楽を流している、それを聞いているリスナーとの共有感のようなものが感じられます。彼らと逆の立場にある政府側の描き方もどこかユーモアが加わっていて、コントラストが楽しめる、非常にテンポのよい映画です。
ただしPG12ですので、やはりブリット・ポップがすき、前の世代のPOPミュージックについて興味がある方、それから、30代・40年代の方が親の世代と一緒にみるのもいいかもしれないな、と思いました。ファミリー向けというよりも、大人の親子向けという感じです。ノスタルジックなよりも、パワフルな映画なので、元気になれるのでは・・・?!

当日は、英国大使館の方のご挨拶のあと放映となりました。
ムービー・プラスの映画予告編でみていた映画を、このような機会にみることができてとてもよかったです。
当日頂いたフライヤーの画像です。

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昨日は出張で記事を書くのがおそくなりました、また後ほどフライヤーの画像UPなどなど追記したいと思います。
一昨日は誕生日でした。
といいましても、先週からあまり本調子ではなくて、普通に仕事をして普通に食事をつくり、溜まった作業を横目にみながら...至って日常的でした。母親と少々電話で話をしました。

麹町で用事があったので、終了後、表参道へ。フェアリーへ行ってウェア・モアのシュシュほか必要なものを購入。
レペットの新作バックがあってこれがなかなか素敵なのですが、2回迷って2回ともかわずに帰ってきてしまいました。ベルベット素材で、例によってポアントのリボンをおもわせるサテンのリボンが2本あるショルダーとボストンで、ボルドー、ブラック、パープル..どれも色も好み。オンライン上のショップではすでに売り切れているのも知っているのに..やはり買わずに帰ってきてしまいました(苦笑)
朝サブウェイのサンドイッチを食べたきりだったので、帰りに有楽町のトスカーナ料理店に寄りました。カメラなどは持っていかなかったので画像はありませんが、パスタは全て手打ちのようで、ポモドーロのシンプルなパスタも大変美味しかったです。ワインもお安い、イタリアの州ごとにボトルもキャラフェもグラスもあります。有楽町駅付近のアルバータというお店です。
しかし先週から9月-10月の疲れが一気に出たのか、あまり調子がよくありません。単なる疲労というよりも、アレルギー的な過敏症になっているらしく。続くようだったら、医者にいかなければならないんでしょうが、なかなか受診するまでが迷う性分なのです。文系気質?なのかなぜか受診を尻込みするタイプです。コーヒー、ワインは自粛気味です、その程度で体調がわるくなること自体がやはりどこかに無理がたたっているのかも。

本は、奇跡的にルッツ・ホイジンガーの『ミケランジェロ』(大型本)が買えたのでみていますがこのシリーズは本当にすばらしい。ドナテッロもぜひ再版していただきたいのですが、印刷がイタリアなので無理なのでしょうか。1990年代はほんとうに良書が普通の書店にありましたし、出版が盛んでした。新興古本リサイクルショップなどはなく、版元も良書を読者のために多くだしていました。
かつて出版業界で働いたことがあるので実感として感じることです。
話がそれましたが、近代史とドイツ近代を調べているのですが、フランス文学がどちらかといえば、タイトルが内容を象徴的に表しているのに対して、ドイツの場合は個物的でタイトルから内容がわかりずらく苦労します。また、二項対立概念がくりかえされているように感じます。
ドイツは絵画が文学に先行しているようです。フランスは逆でテキスト・書かれたものを、芸術が実践しようとします。またフランス絵画からの影響もドイツ近代はとても大きい。後期印象派から表現主義へ、その反動から新即物主義へ、というように。または、啓蒙主義からシュトゥルム・ウント・ドランク、ロマン主義から詩的リアリズムへというように。いずれにしても、「自由」の解釈が言語ごとに、またはその時代ごとに異なるというのが、近代を読み解く鍵なのではないでしょうか。ルイス・ネイミアの「1848年革命」もまた読みかえしていますが、多角的に概観したときに、ようやく「近代」の善し悪しがみえてくるように思えますが、複雑です。大陸に対する英国ということを考えるとさらに複雑ですが、ここを押さえなければいけないという思いがします。

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写真は上野で春あったルーブル展のときにやはり好きだったカルロ・ドルチの葉書をフレームに飾ってあるところです。(カーテンはローラ・アシュレイ。フレームはキャトル・セゾンで選んだもの)
温かみのある青が好きなのかもしれません。
今年は寒くなるのが早い気がします。体調管理が大変です、夏は平気なのですが、秋は過ごしやすいと思う間もなく「寒さ」を感じてしまいます。
行きつけの美容室で髪をカットして貰いました。前髪も久々に短くしてきました。
掲載するのが遅くなってしまったのですが、過日、みなみさんからルーブル展のお土産でカルロ・ドルチの栞をいただきました。
読書好き仲間なのでみなみさんからはいつも素敵な栞をいただいています。お手紙に添えてある文香もとても良い香り。お心遣い感謝です。

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同じくばら園芸をしてることもあって...私が育てているばらではイングリッシュローズが秋につぼみを付けました。
ワイルド・イブとL.D.ブレスウェイト。
夏が暑すぎて元気がなかったのですが、軽く全体をきりもどして剪定したら、いくつも蕾みがつきました。やはり少し手をかけると元気になるようです。
自然しっぱなしというのもよくないのが、ばらの難しいところでもあります。

しかし今年は雨も多く、寒くなるのが早いような気がします。

ルーブル展は2回見に行きました。クロード・ロラン、ニコラ・プッサン、そしてカルロ・ドルチ、ジョルジュ・ラトゥール、シモン・ヴーエ、ル・ナン兄弟など本当に見ごたえのある展覧会でした。クロード・ロランの絵は当時から非常に人気が高かったらしいのですが、一度数点まとめて観たいものです。

相変わらず起床時間は早いのですが、朝5時台は暗く寒くなってきました。
早く就寝できるわけでもないのに早朝起床しなければならない日常なのですが、体調管理が難しい時季です。

NBSからお知らせを受け取り、英国ロイヤルオペラが18年ぶりに来日公演をするようです。それもアンジェラ・ゲオルギューの『ラ・トラヴィアータ』・・・以前記事にも書きましたが、アンジェラ・ゲオルギキューのヴィオレッタは本当に当たり役です。
歌唱力、演技、人物像の解釈の全てにおいて引き込まれます。ショルティ指揮の『椿姫』のDVDはぜひ観ていただきたいDVDです。オペラを初めてみるという方にもぜひお薦めしたいものです。英国ロイヤル版の良いところは、ヴェルディが意図したように、同時代のパリの設定を舞台美術に活かしているところです。初演ではヴェルディが意図したように同時代のものは観客受けしないという理由で、実現しなかった本来的な設定で展開されます。つまり19世紀のパリ、原作者小デュマが描いたある意味社会告発的な視点もそこには活かされています。
ヴィオレタの死や悲劇的な要素がさらに自然に浮かび上がるような演出。
例えば2幕の田園でのシーン、3幕のヴィオレッタの病床と街の喧騒の対比を巧みな照明で表現した陰影のある舞台。生と死のコントラストがアンジェラ・ゲオルギゥーによって再生されているような作品です。

ところで、原作『椿姫』をヴェルディは「ラ・トラヴィアータ」つまり「道を踏み外した女」というタイトルに変えたのは、彼なりの解釈と思いが反映されています。日本でも、『ラ・トラヴィアータ』という原題が近い将来には定着するとよいと思っています。それには、やはり観客や鑑賞者の態度が必要になるのではないか、舞台芸術は特に、その性質ゆえに、観客もまた舞台と劇場空間の一員として必要不可欠なのだと感じます。

英国ロイヤルオペラはメトロポリタン、チューリッヒなどとともにシーズン中毎日公演がある世界で5つのうちの劇場の一つです。それはやはりその都市の国際性と劇場という開かれた場を表しています。

『マノン』はノイマイヤーのバレエも素晴らしい。こちらは、アレッサンドラ・フェリの「沼地のマ・ド・ドゥ」が印象に残っています。



来週からは汐留ミュージアムでウィリアム・ド・モーガンの展覧会があります。年間スケジュールでは、ウィリアムの妻でラファエル前派の画家、イヴリン・ド・モーガンの作品も展示とありましたが、現在のWEBページではそれについては記述がなく、四手通り出品されるのかどうか気になっています。いずれにしても、ラスター彩の色彩や文様をぜひ観たいとは思っています。

10月10日から『パリ・オペラ座のすべて』が公開されます。
公式サイト(予告ムービー含む)では、パキータのパ・ド・トロワリハーサル、ガルニエ宮の様子など映し出されて、今から観られるを愉しみにしています。
10/17からはシネマ・イクスピアリでも公開されるので、10月中には観に行きたい作品。10月は中旬まで時間を作れそうもありません...
まだポンペイ展にも行けていません。

月末の消耗で2日ほど寝込んでしまいました。
とはいえ、丸々休むわけにもいかず最低限のパソコン上でできる仕事をこなしてはいましたけれども...

体調不良の時に、お便りや葉書をいただいて凄く嬉しかったです。
手紙は何度も読み返せて、書かれた言葉が直接伝わるのが嬉しいです。
便箋や葉書も選んで送ってくださるのが分かるので、やはり手紙や書簡は一番好きです。本調子に戻れたらまた追記したいと思います。

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