1DAY-25HOURS デザイン・フォー・ライフ

from ousia@web 高嶺(Takane)によるデザイン・フォー・ライフ. テキストと写真で綴ります.

April 2005

9375b0e2.gif今日ベルギー象徴派展へ行きました。
クノップフとデルヴィルの絵の前を行ったりきたり眺めていると、浅田彰がいました。というか、月曜午後という事もあり学芸員や警備員の数と客の数が一緒・・・位。ゆったり観られていいけど、こういう異端芸術の展示が減っているので、不安になります。bunkamuraが最後の砦という感じですものね。
デルヴィルの「エレウシス〜」の複製画を予約。

先日のベルリン追記

つまり日本人は「祈る」時に向かい合うのは先祖や共同体の意識が前提であって「個人」であることを許されていないのではないかという事。
檀家制度の仏教が限界があり、日常生活のほとんどのイベントに関わっていないというのはある意味あたりまえなのかもしれない。
無思想を許容してしまい、助長しているのは何か。
日本人が「無神論者」だというのはバタイユが「無神論者だ」というのとは全然違うことです。「無神論者」と明言すること=共同体との決別を意味する西欧では。

自分は宗教関連で面白く読めるのは中沢新一氏のテキストです。
私自身は無宗教ですけれどもね。(興味ある宗教文化は沢山ありますが)
妄信的な思考というのそもそも思想ではないと思います。
しかし「神」の否定から現代西洋哲学は始まったと考えると、それ以前の哲学は「神」(超越したもの)についての思想だった。
少なくとも「聖なるもの」の位置づけというものを意識した展示が多かった。

いずれにしても支配的な一神教がはびこる以前のシャーマニズムや古代性というのが「現代以降の行き先」のキーポイントなのだと思うのですがそれはまた別の機会に。

5
ベルリン
ベルリンの至宝展へ行ってきました。
すごい見ごたえです。ここ数年で1番。
フリードリヒの「孤独な木」が目当てだったのですが、とにかく古代エジプトからギリシア・ローマ、中世、イスラム、ドイツロマン主義までとにかく凄いです。まさに至宝。

シンケル
フリードリヒの絵画3点、シンケルの絵画、なんども観てしまいました。
図録や写真ではみえなかった陰影や光、遠くの集落や廃墟などもみえます。
深淵な色彩が写真とはまるで違います。
もういちど観にいくでしょう。

ドイツロマン主義については図録に掲載さていた解説が大変面白かったです。
これについてはもういちどサイトに感想をのせたいと思います。
ここ数年来の自分のテーマにも近いもので目が覚めました。

圧巻なのがエジプト美術のコレクションです。

平成館は広いのでゆったり眺めることができて素晴らしい体験でした。


中世ヨーロッパ絵画と彫刻も素晴らしかった。
使徒マタイ像。
また宗教画をみながら、ヨーロッパの宗教と内的体験、について感想が沸いてくる。思うに、「神」を見える形にした聖像や宗教画は専ら人々の祈りを集めていたのだとうと。そして、人は皆その祈り(内心の吐露)の間だけ「個人」であることを許されていたのではないかと。「個」の思想の目覚めの根源は「祈り」であり見えないものとの「対話」なのかもしれない。
宗教が哲学や思想と密接に関わっていることと「無宗教状態」との違いは実は大変に大きな隔たりがあるのではないだろうか。
などと考えてしまう。今日観た絵画はそのような力を持っていた。

ボッティチェリのヴィーナスの習作。背景は黒いが、髪の描写、ボッティチェリの古典古代絵画、神話画を描いた時期の特徴がもっともよく表れている。

8月の発表用の曲はツェルニーの曲だそうです。
今日やっと通しの振りが終わったようです。
ツェルニーなんてピアノの練習曲以来で懐かしい響きですが、バレエの振りにも使われるんですねえ。
けっこうテンポは早いので子供たちは覚えるのに必死。

NBSで今年〜来年の祭典ラインナップが公開されましたね。
マチューの眠れる森の美女が気になります。
ラ・シルフィードのときのキルト衣装もですけど、マチューはなぜか男性ダンサーのタイツが違和感ないのが凄いです。。。
すくなからず未だに違和感を感じることが多いのに、なんだかやっぱり凄いですね!踊りもラ・シルの時より沢山みられそうなので、ちょっと気になる。

あとはマラーホフの贈り物ですが。
バレエの訳にはちょっと?なことが多いんですが、これってマラーホフ・プレゼンツって意味で「贈り物」「Gift」って意味ではないのでは?と思うのですが実際はどうなんでしょ。ドイツでは単に「マラーホフ・ガラ」って言われてますし。誤訳じゃなくてもフィーリングが違うきが。
楽しみなのは変わりませんけれども!

しかし2006年2月というと完全にキーロフの公演(ジャパンアーツ)とかぶる気がします。。。