November 09, 2009

京都のおみやげとLDブレスウェイト

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のえるさんに頂いた京都のお土産、洛北花背屋さんのこんぺいとう。黒砂糖とそばの実だけでつくられているのにとっても洗練されて深みのある甘さ。とても美味しい。
函がまた版画を使っていて意匠を感じていいのです。

ここのところ脳疲労?気味、頭痛も続くし疲れているな.....と感じていたのですが、染みわたる甘さ。和甘味好きなので感動しました。金平糖の起源は織田信長に宣教師が献上した「メデタ菓子」説明書も楽しい。版画の函は季節ごとにとりそろえているみたいです。

下の写真はずっとUPしそびれていた秋に返り咲いたLDブレスウェイトを一輪飾ったところです。

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文化の日辺りにまた奈良旅行へも行きたい。
平宗の柿の葉寿司が好きなので、1年に1回くらい注文して食べたくなるのですが(お歳暮に使ったりもします)この時期は紅葉をあしらって、この時期だけの秋刀魚も入った柿の葉寿司があるそう。今なら送料が無料だそうです。私は単にここのお店のファンなだけですので広告的な意味はありません(苦笑)お知らせを貰いましたのでお薦めとして書いておきます。
blogは私的(といってもプライベートではなく本来のPublicという意味の)ジャーナル空間だと思っているので、やはりいいものに出会うと記事にしたくなります。そういうものですよね。

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「ベジャール そしてバレエは続く」 Bejart: LE COEUR ET LE COURAGE

「パリ・オペラ座のすべて」(公開中)に続き2010年1月に公開されるベジャール・バレエ・ローザンヌとベジャール、ジル・ロマンの映画。
予告編をやっとみました。ベジャール・バレエなどで検索してもまだあまりHITしないようなので、記事にも書きます。→公式サイト予告編

シネマ・イクスピアリで「パリ・オペラ座のすべて」を上映してくれたのはとても嬉しかったので(アクセスし易い・劇場内もル・シネマよりも見やすいですしね。)この作品も2週間くらいでもいいからシネマ・イクスピアリやパルコ系、新都心のMOVIX辺りでも上演して貰えないものかと思っております。

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November 08, 2009

シマトネリコの”若木”

ザ・シーズン横浜のエクステリア展示でみたときから庭木にほしいと思ったシマトネリコ。
自宅には2本も植えていて、満足...なんですが、成長めざましく、花もさき種もたくさん実り...(珍しいらしいです)
昨年あたりから若木がすごい勢いで増殖中です。

新しい植物の生命をまびきするのもすごくイヤな感情にとらわれるので、なるべく、ほかの鉢に移植したり、仕事場に鉢植えをつくって移動させたりもしていますが...それでもたくさんあります。。。

どうせならオリーブの木のほうに実がなってくれないか、という気にもなりますが...
オリーブは2本以上?植えないと実が付かないと言われてもいますがどうなんでしょうか?
ブラックオリーブの実が自宅になっているのが憧れです。

ギリシア的豊穣のイメージといいますか、アテネ(アテナイ)のアテナのシンボルイメージがオリーブというのも頷けます。

シマトネリコの寄せ木の鉢植えって結構高いですよね。
私はこういうことで利益を得たいとはまったく思わないので、この木を庭か鉢植えで育ててみたいという方にはお分けしたいなぁと...そこまで思ってしまうほど。

数年前は市内でほとんど見かけなかったシマトネリコですが、最近の新築の家には植樹されているをみかける事が増えました。
結構メジャーになりました。
温暖化してるせいもあるでしょう。。冬も常緑なのが魅力です。

あとアイビーも増えています。近所に園芸友達がいればいいのかもしれませんが、私の世代だとあまり実際に植物を育てたりするのが好きではないように思います。


先週、今週と月末ということもあり忙しないです。
お返事も遅れています...

やはりコンタクトが合わないのか夜の頭痛が酷いので、24時すぎに眠るようにしても3時半には目が覚めて起きてしまう。夏はまだいいのですが冬は寒いし5時でも活動するには早すぎる...黙々と煮浸しや切り昆布の煮物などお弁当の副菜をつくったりしていますが、忙しさのピークでもある夕方5-夜8時には本当に疲れ切ってしまうのです。
困ったものです。


しかもあまり「疲れている」「時間的余裕がない」というような雰囲気を表には出したくはない(パリ・オペラ座学校で教師達が「疲れているときも表に出してはいけない、しかもそれで他人を嫌な感情を抱かせてはいけない」と言っていましたが私もそう思ってしまう。・・・どんなに疲れていても、教育的立場から時間をクリエイトするような先生方の話を聞いたり対話したり、指導してもらった経験が私にもあるからかもしれませんが)

話がずれてしまいましたが、バラはLDブレスウェイトと緑光、ワイルドイヴが少々返り咲いています。
もっと手入れをしなくてはと思うのですが...

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マリアージュ・フレールの秋の紅茶 

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久し振りにマリアージュ・フレールでランチティーをいただきましたのでその写真をUP。マリアージュ・フレールの秋の紅茶ではルージュ・ド・トンヌ(ルイボスティのフレーバードティでマロングラッセの香りと控えめなヴァニラなどが感じられるお茶で毎年好きで飲んでいるのですが)が美味しい。しかし今回はお店の方に薦めてもらった紅茶バージョンのほうを選んでみました、こちらもさっぱりとして食事にも合います。画像は、カメラを持っていなかったので、Art and The cityののえるさんから借りて撮影させて貰いました。

MFのルイボスのフレーバード・ティはお薦めです。
スラバヤが好きだったのですが最近は店頭にはあまりないようです。
ニル・ルージュもお薦め。
季節のフレーバーでは、春の白茶とローズの蕾みが入ったブラン・エ・ローズもお薦めです。

写真はメインで選んだオマール海老とムール貝のジュレ。付け合わせの野菜も美味しい。前菜はお魚を使った3色のテリーヌでこちらも美味しかったです。パンも美味しいので嬉しいです。それからのえるさんから京都のお土産を頂きました!


unica at 00:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!おすすめ | 雑感

November 05, 2009

映画「パリオペラ座のすべて」 ヌレエフ世代とオペラ座バレエ・リュス作品

映画「パリオペラ座のすべて」を観て、実は一番強い印象は「ヌレエフ世代の遺産は継承されるのか?」ということだった。ちなみに第二の印象は、「ルフェーブル芸術監督によって伝統と革新はバランスを保ちクオリティを保っている」ということだった。

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映画・映像作品の感想はまとめて書きたいところなのだが、技術、エスプリの断絶は意外と容易に起きてしまうということも感じてしまった。とにかくローラン・イレールが卓越しているせいかもしれない。芸術性を「理解する」こととはどういうことなのか?映画「エトワール」を観ると強く感じるのは、ルグリ、イレール、ルリッシュ、オーレリー・デュポン、プラテル、マリ=アニエスたちのエスプリであって、常に自己の内部規律と常に外部に開かれた精神性の表現の在り方だ。フランス文学では、時に「神のほうへ向き直る」という言い方をすることがある。自己に満足しないこと、規律のもとに自由であること。抽象的な言い方をしているとは思うが、そういった形のないものを、理解しなければ表現できないものもある。
ドロテ・ジルベールはルグリから継承し、マチアス・エイマンはオーレリーから継承できいている現役エトワールである。だが、その後はどうなのだろうか? ジローとベラルビの「シーニュ」、ルグリとレティシアの「ル・パルク」(イレールとゲランの初演キャストはいうまでもない、アンジュラン・プレルジョカージュやベジャールは現実のダンサーをミューズとしてモデリングして作品をつくる。現象させる起因はそのイマージュによっているように思う。ドンやイレールがいなければ、おそらく、ボレロやル・パルクは創られていないのではないだろうか。)

ところで、オペラ座関係の記事を読んでくださる方も多いように思うので、この機会に書いておきたいのは、イレール、ルグリ、シャルル・ジュドらが総出演しているニジンスキー、バレエ・リュス作品のDVDを再発売してもらいたいということ。本当にこのDVDは重要な作品である。パリ・オペラ座の起源はたしかにルイ14世、アカデミー時代なのだが、第2の起源は20世紀初頭のバレエ・リュスのパリ公演である。(その中間にあるパリ・オペラ座のオリジナリティは、ゴーティエ時代である。ジゼルの原作・台本はゴーティエによるものだし、彼が舞踏批評をすることでパリで再び舞踏は芸術とみなされた。因みに19世紀グランド・ペラ(グランドオペラ)の時代は、フランスではオペラの添え物、幕間余興的な存在にされ、ダンサーは知的ではないとされてしまっていた。)


BALLETは確かに目にみえる身体表現である。
それと同時に、目にみえる物質的なレベルを超えたものである。

一瞬一瞬の動きと時間のなかで表現されながら消えていくという側面は、
永遠にその形を観客の中に形成できるという独自の芸術性の特徴をバレエという舞台芸術は持っている。


そういう意味づけを日本ではまだあまりされていないように感じる。
(オペラ座の特集が物質主義的なフィガロ誌などで「ゴージャス」の代名詞のように語られていることも関係するのかもしれない。しかし、間違いなく、文化的な空間と観客であるのは、この層だということ。)
オペラ座も無条件に今と今までの、価値を保持できないのかもしれない。

よく文化の継承と世代間格差、極端にいえば、文化は隔世遺伝されるのかと思うことがある。

それにしても、ルフェーブルが言っていたダンサーの理想、
「ベジャールが名言を」と紹介していた「修道女でボクサー」...まったくその通り。

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ベジャールの映画もbunkamuraでは公開されるとのことで静かに期待しています。

パキータのシーンでは、ミテキ・クドーさんに惹きつけられる、彼女をみていると正にスジェ(subject)の意味が象徴的に思えてくる。

実はオペラ座の質はスジェとコール・ド・バレエによって支えられていると感じることが多い。
映画の感想についてはまた改めて書きたいと思います.



unica at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!バレエ関連日記 | 文化・歴史・文学

THIS IS IT. マイケルの"他者性"


マイケルの映画、THIS IS IT. 観てきました。
THIS IS IT. または、THIS IS TRUTH..と言える映像だと感じた。
実は公開が決まってからも観に行くか観に行くまいか迷っていました、結論から言うと、本当に観に行って良かった。観に行くか迷っているファンや昔マイケルの曲に触れた人は絶対に観に行ったほうがいいと思います。

なぜ迷ったのか、それは昔のステージングや映像を観ているだけに、どこかがっかりしたら嫌だ、そして彼の死後に掌を返したようにわき上がる商戦のようなものに遠心的になっていたからです。

一言で感想を言うと、90年代のステージングへのパッション、踊りや歌、エンターテイメントのレベルの高さ、マイケルの姿、すべてが全然衰えていない、むしろ成熟しつつ彼の魅力の本質が変わっていない、30代のときと変わっていないという驚きでした。「ヒストリー」の中のMTV95年アワードの映像と全然変わっていないのです...
何がいいたいかというと、「報道の中」でしか映し出されないマイケルは「変わってしまった」というイメージだったのです。
報道やマスメディアを通じてしか「知る」ことができないという現代的な構造について、知っているつもりだったし、いつもニュースや新聞でもそのことを意識しているつもりではいます。彼の死後にそうしたことを更に意識したけれども、今回もそのことを実感した。

この映画を観るまで、ロンドン公演にむけてここまで念入りに作り上げられていたことも知らなかったし、本当に実現寸前、幕が上がる寸前に急死したのだという実感が募った。

まだ観ていない人もいると思うので、ぜひ観て欲しい。
スムース・クリミナルの新しいツアー用の映像も素晴らしいし(最先端の技術で取られるモノクロ映画の醍醐味)、スリラー3Dもいい。ダンサーたちのパッション、ミュージシャンとマイケルのやりとり、セットリストごとのリハーサル映像、2時間があっというまで、あと2時間みていてもいいくらい。もし観なかったら後悔しただろう。

ダンサー指導で、バリシニコフ風ね、と言っているのもバレエ好きには面白いシーンだった。

マイケルの他者性は、主観主情的で功利主義的な人には理解されないのだろう。
だから、特異だと彼らが「思う」情報や映像や写真で、あっというまにイメージは改変されて、マイケル本人からは遠のいてしまうのだろう。

プラトンの洞窟の比喩を思い出す。
「洞窟の最奥にいる人達は、目覚めた人が促しても彼を嘲笑し、最後には殺してしまうかもしれない」(「プラトン」)どこか、逆説的な罪状で告発して、最後には殺してしまうという世界の構造を思い出す。深読みしすぎかもしれないが、ソクラテス、イエスの死の構造と再生と似たような思いがしてしまう。


二酸化炭素の余剰すら売買しようとする風潮、ますます利己的かつ私生活圏だけにしか関心をもたない私化が進む中、何かそこで行動しようとした人、しかも影響力もあり、経済的影響力も持つマイケルを何かが排除しようとしたのだという思いは強くなる。

「これは自由のための最大の集会」「4年で世界を変えよう」というマイケルの言葉を本当に恐れた人たちがいるのではないか・・・と思ってしまう。

(現に1948年革命はミサや広場での集会から短期間で起きたのだから....)

だからこの映画は本当にすばらしいけれど、「これで見納め」などと思ってしまうのはよくない。
エンディングの「マン・イン・ザ・ミラー」はシンボリックだ。
鏡の中の男、と日本語では訳されているが、それは正しくない。
鏡の中の人、つまり、鏡に映った自分から変わろう、自己に対して向き直ろうそこから全てははじまるのだし、終わりはない。

11月末まで公開が延期された。ぜひもう一度観に行こうと思う。
DVDも出るのかもしれないけれど、やはり参加する観客の1人としてもう一度映画を観に行こうと思う作品だし、映像作品としてもマイケルへのオマージュとしてもとても質の高い作品だと本当に感じた。ステージを作り上げていたすべてのクリエイターやアーティスト、ダンサーたちの姿が観られて本当によかった。

「観客のもっている曲のイメージに忠実にありたい」
「最後のカーテンコールだ」というマイケルの言葉がどこまでも真実だ。


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10月28日公開日に観に行ったという方が、最後のほうで「何故死んでしまったのだろう」と思って泣いてしまったと言っていたのですが、私も同じでした。何故(why)という問いを止めるべきではないと思った。
ヒューマン・ネイチャーのwhy...もそのように聞こえてくる。再生してくる。


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unica at 22:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!感想諸々 | music

October 26, 2009

のうさぎのデコール

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先日モーガン展にご一緒した際にりねさんがプレゼントしてくださった、ノウサキ型デコール。
一緒にお店をみていて私がとても執心していので、プレゼントしてくださいました。
こういうこものを観ていると、どうやってディスプレイしたらいいか、あれこれ考えてしまう。
というわけで、そのとき思ったとおりに飾ってみました。

小さな版画シルクスクリリーンは山田詩子さんのものです。
(カーテンは、ローラアシュレイのロール・スクリーンです)

unica at 20:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!輸入住宅・インテリア | 美術・ART

October 25, 2009

奈良のおみやげ 文香とバースディ・カード

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奈良好きな私ですが、みなみさんから、奈良の文香セットをみつけて送ってくださいました。
とても素敵。かおりもとても落ち着いていて心静まる、華やぎのある香りです。
感謝です。
ハンカチやスカーフなどをいれる引き出し(ローラのクリフトン)にいれて使おうと思います。

奈良にいくと、欲しいものがたくさんあり、(色彩や古代的文様がすばらしい)訪れる場所も事欠かず、若草山や鹿のある風景を毎朝散歩するのが好きです。
今年は行っていませんが、正倉院、法華堂はもちろん高畑のほうまでいってみたい。
出逢う人もいいんですよね、正直日本にいるときの苛々がない(苦笑)

東京ミッドタウンにはお店があるとか。
ミッドタウンは行ったことがなく(なんとなく離心的に)でも行ってみようかなと思いました。
文香に惹かれて。

余剰の部分があって初めて・・人は人としての視点を獲得するのだとう思う。
人の視点を獲得した人が、・・・一体他の人には何をしてあげられるのかと自然に思えるのだと思う。




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October 24, 2009

世界天文年2009公認イベント「ガリレオの夕べ」

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世界天文年2009日本委員会の後援を得て24日に公認イベントとして「木星と月」観測を企画(今年2回目です。このブログにはあまり書いていませんが...)
木星とガリレオ衛星についてのリーフレットも作成したりと、数日間少々忙しかったのですが、なんとか誌面もできて一安心...非営利の普及教育活動ですからなにせ早朝などに作業するしかない!しかしルネサンス時代も関係するこの分野。調べると興味深く。

春に野辺山電波天文台へ立ち寄った際に今年の記念年について知りました。
ガリレオのついてのページはこちら(世界天文年2009頁内)

経験至上主義では、知覚認知できないものの価値を過小評価しますが、実際には人間の感覚でとらえきれる世界は限定的です。星も光で捉えられる部分と電波で捉えられる部分では大分異なる。ところでガリレオ衛星の4つ(イオ、ガニュメデ、エウロパ、カリスト)はオウディウスの転身物語などに出てくるギリシア神話の人物。ユピテルとミューズたち(ガニュメデは青年だが)といったイメージなのか。エウロパはヨーロッパの語源でもありますが、カリストはディアナでもある。ガニュメデはルネサンス期では人間の精神の上昇を象徴し、ミケランジェロ・ヴォーナローティはガニュメデのデッサンをしている。



unica at 05:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!教育・時事 | バレエ鑑賞

October 21, 2009

ウィリアム・ド・モーガン展 (汐留ミュージアム)

昨年(2008年)のアーツ&クラフツ展(汐留・都美術)から脚を運ぼうと思っていた、ウィリアム・ド・モーガン展へ行ってきました。
アーツ&クラフツ展やモリスに関心がある方、イギリスの中世復興や東方起源の文様などに興味が有る方、やきものなど工芸に興味がある方にもお薦めの展示です。

ラスター彩の色彩や光彩が美しく、現代アートのような感性が暴走したような表現でもなく、ただ法則化した文様としての工芸でもなく、創造とクラフトマンワークの中庸(via media)をみるような展示でした。
絵皿にさりげなく、野ウサギのモチーフが描かれていたり、ヒナギクやアネモネ、野性的な素朴な薔薇などモリスの初期作品に描かれたようなモチーフも美しく、ひとつひとつに個性がありながらも、一点ものといった主張性のつよさもなく、なんともマニュファクチュア時代の最後の輝きと造形といった趣でとてもよかった。会場が静かで、ゆっくり観られる、キャプションや解説も丁寧なので、大型展覧会の混雑・雑踏、あまりにも簡略化されたパネル展示などにあきたらない方にもお薦めです。入場料は500円。学生なら300円です。新橋での乗り換えついでにぜひみていただきたい。(別に私は広告のためにかいているのではありません・苦笑)

パルメット文やアカンサス(ギリシアの神殿柱頭に用いられる植物の文様。起源は神殿が最初、原始的には樹木だったことによるらしい)の葉のモチーフも美しい。色彩は、モリスが自然界にある緑として重用したのとに似たグリーン、ヴェネチアン・グラス特有の色ににた落ち着いたパープル、イスファハンや多くのイスラーム建築でもみられるクリアーかつ鮮明な青がとても美しい。
色とパターンの両方が際だっている。

一部INAXのタイルを使った青いタイルとマントルピースのある部屋の再現コーナーもよかった。都美術のアーツ&クラフツ展ではマナーハウスの再現コーナーがあると新聞などで書かれていて期待したのに、カーテンや壁紙、照明などもまったく期待はずれだったので、ピーコックハウスに似た室内の演出と、モーガン作品の展示のコーナーはなかなか良かった。空いていれば椅子に座って空間をたのしむことができます。

技術的には進展していった矢先、経営難でモーガンは小説家に転身したと年譜にあった。まさに・・・職人的技術・マニエラな価値観と、近代産業化の拮抗の結果という歴史的な流れの一つに該当しているだけに、複雑な気持ちになる。
同時に、日本ではじめて公開されたことの意義、殊更に政治経済がとなえる「ものづくり」とは一体、どのようなことに根ざしていくべきなのか、そういったテーマをも問いかけてくる展示である。
同時に、今回展示された作品の保存状況のよさが、英国のある特定の人の「物の品質と価値」の保存に対する姿勢をみるように思う。
ものの価値がわからない人は、単に大量に数量的に消費するだけである。

ただ、汐留ミュージアムの年間スケジュールには、ラファエル前派の画家イヴリン・ド・モーガンの絵画もあわせて展示すると書いてあったのにそれは実現できなかったようで、とても残念でした。とはいっても、ウィリアム・ド・モーガンの作品展だけでも観てよかったとは思いましたが・・・でもやはり残念です。
イヴリン・ド・モーガンやウォーター・ハウス、小さくてもいいですから展覧会が日本で行われることを期待しています....。


当日は朝から港区で用事があり、それが済んでから、りねさんにお付きあいいただきました。ゆったりと展示もみることができました。
今日も帰宅時間は22時すぎ・・・忘れないうちに更新します。
写真を含めて後ほど追記したいと思います。

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高嶺 (Izumi S.)
美術史とART、舞台芸術についてのテキストと書籍をめぐる問い。洋の東西の文化・思想史。その他、輸入住宅(ダグラスファー/4×4ニューイングランド(ジョージアン)とインテリア、旅と国内外の風景や建築の写真、クラシックローズ園芸などアーカイブからご覧頂けます。
・音楽・サブカルチャーは90年代中心です
・blogのタイトルは24時間の生活の外部に1時間の思索的時間を、という意味とMANICSのA Design For Lifeから。文藝研究PROJET執筆/編集.
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